Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ドリームマシン

「ドリームマシン」クリストファー・プリースト。プリーストといえば「逆転世界」とか「奇術師」を読んだのだが、SF的アイディアと描写力がスバ抜けている、という感想をもっている。そのプリーストの「ドリームマシン」が、復刻されたので早速入手。ドリーム…

民主主義とは何なのか

「民主主義とは何なのか」長谷川三千子。我々は、民主主義というものを、まったく疑う余地のない公理として受け入れている。悪人がなぜ悪人と呼ばれるのかは(悪人が政治家であれ悪徳業者であれ)つまるところ、彼が「民主主義」に背いているからである。ま…

おききあるべく

世間では、派遣切りが横行しているようだ。もっとも、企業サイドの言い分で考えれば、こんな時のために派遣会社にお足を払っているんだ、正規雇用の社員を先に減らすわけにいかんではないか、という本音もかいま見える。人件費を圧縮しなければ、生き残って…

ティファニーで朝食を

「ティファニーで朝食を」トルーマン・カポーティ。人は、この映画を褒めそやしますが、封切りは私の生まれる前でありますし、正直、ヘップバーン主演のこの作品を見たことがないのですな。私は、あまり映像に興味がないのです。植物や昆虫を見るのは、なか…

悪の読書術

「悪の読書術」福田和也。だいたい、書評の本の書評をするなどというのは、非常に話がこんがらがってくるのである。最近、身辺に色々とゴタゴタが起きており、みな自分がまいたタネであるから、非常に大変にもかかわらず鬱屈のもっていきようがない。そんな…

嫌煙権類似

橋本知事が「小中学校へのケータイ持ち込み禁止」を打ち出し、賛否両論あるようだ。小学生にケータイはいらない、という意見もあるし、今の時代は物騒だし必需品、という意見もある。私見であるが。どうも、この論争は「嫌煙権」と似ている、ような気がしな…

知恵のある 和の家 和の食 和の暮らし

「知恵のある・和の家・和の食・和の暮らし」魚柄仁之助。魚柄という人は、非常に面白い本を書く。以前に「ひとりひとつき9000円」を読み、その節約ではなくて、発想の豊かさに感激した覚えがある。おまけに、彼のレシピ通りに作ってみた料理が美味かった。…

国際貢献

ダントツのぶっちぎりなソマリアを見ていたら、師匠様がたまたまおいでになったので。私「ソマリア、さすがですなあ」師「うむ。もはや、海賊のほうが国家よりも実力が上かもしれぬのう」私「笑い事でなく、我が国のタンカーも襲われております。自衛隊を出…

堕天使の街

「堕天使の町」サラ・グラン。主人公のジョゼフィンは、かつて麻薬中毒であり売春婦だった。しかし、今では麻薬をやめている。彼女の職業は窃盗や万引であるのだが。その彼女が、ある裕福な夫婦に、失踪した自分たちの娘の捜索を頼まれる。前金は1000ドル、…

まんが勝ち逃げ資本論

「まんが勝ち逃げ資本論」青木雄二。あの名作マンガ「ナニワ金融道」を描いた著者によるエッセイ、のような本。タイトルに「まんが」とあるが、著者自身の挿絵がたくさん描かれているところがミソである。青木氏は「ナニワ金融道」で世に出るまでは、さんざ…