Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

もたれ合い

国政はご存じのとおり麻痺状態でありまして、ようやく「道路以外つなぎ法案」なる珍妙な法案が可決されたわけです。これで、どうにか5月末まで「オフショア取引(外-外)減税措置」だの土地取引の登録免許税だの、また意外と知られていないのですが、農家が…

水戦争

「水戦争」柴田明夫。先日読んだ「冷蔵庫で食品を腐らす日本人」の後半部分の元になったと思われる本である。石油や鉱物資源を巡って、世界は巨大資本や国家資本が覇を争っているのが現状だが、その次は「水」になるだろう、という指摘である。戦慄するよう…

1回でもできたほうが上

商談のついでに世間話。よくある話である。こういう場合に、政治と宗教、プロ野球の話は不適切ということになっている。仕方なくお天気の話をしたりするのだが、まさか、毎度お天気の話もできないわけで。で、話の接ぎ穂に困った相手が「ところで、ご家族は…

カスを引く

新銀行東京ですが、私は追加出資には反対です。その理由ですが、単純に言えば「見込みがないと思う」からです。以前にも書きましたが、経営的に成り立つ環境がないのに、血税を投入しても無駄になるばかり。もっとも、東京都はお金持ちなので、それぐらいの…

ミツマタ

自転車シーズン到来で、中年独身男の心も躍るわけであります(笑)今の時期、梅と桜の間に咲く花というのは、なんともいえない風情があると思うのだなぁ。で、昨日のキブシにつづいて、本日はミツマタ。写真のは、園芸種でもなんでもないので、ただの黄色の…

キブシ

ぼちぼち桜もほころびはじめ。自転車には、実によい季節である。で、ランドナーで、例によってあちこちとよそ見をしながら走る。危ないので、あまりきょろきょろしてはいけませんな。いろいろな植物に出会うが、ふと目にとまったのがキブシ。ずいぶんと、妙…

ウチのシステムはなぜ使えない

「ウチのシステムはなぜ使えない」岡嶋裕史。副題が「SEとユーザーの失敗学」である。わかりやすくいえば、これは業界暴露本である。とはいえ、指摘されている事柄は、すでに業界では「常識」とされていることが多い、不幸なことに(苦笑)。つまり、この本…

さくらインテリーズ

「さくらインテリーズ」戸梶圭太。この小説は、あくまで「SF」である。だからして、「つくり話」である。新宿区さくら児童公園なる公園に、5人のホームレスが住み着くのが物語の発端。男達は、もとの職業が教師だったり考古学者だったりするので、みんな…

コトバの力が無力だと思うとき

「コトバの力を信じている」とどうなるのか?実に面白いテーマですね。そこで、なんといっても「大学入試で出題されるナンバーワン」朝日新聞様の社説をじっくり拝見しようではありませんか。リンク→(http://www.asahi.com/paper/editorial20080316.html)…

"環境問題のウソ"のウソ

「"環境問題のウソ"のウソ」山本弘。あの「と学会」会長、山本弘氏による「環境問題はなぜウソがまかりとおるのか」(武田邦彦著)への批判本である。武田邦彦氏著作については、以前に読んだ。いわゆる「ペットボトルリサイクル」が、全然環境保護になって…

無道

nazunaさんからお久しぶりにコメントを頂いた。うれしくなってお邪魔したら、下記の記事がありました。全く、付け加えるべき事も何もなく、私の言いたいことはすべてつくされておりますので、そのまま引用させていただきます。--------------…

冷蔵庫で食品を腐らす日本人

「冷蔵庫で食品を腐らす日本人」魚柄仁之助。副題は「日本の食文化激変の50年史」というものであり、著名な料理研究家でもある著者の「日本人の食」に対する貴重な考察集である。身近な冷蔵庫から始まり、著者お得意の簡単ヘルシー料理のレシピ紹介から、最…

Uボート113最後の潜行

「Uボート113 最後の潜行」ジョン・マノック。本作品は、あくまでフィクションであるが、荒唐無稽ではなくて綿密な知識によって裏付けられた戦記小説であり、そのリアリティは「実録」ではないか、という錯覚さえ起こさせる。物語は、カリブ海で著者が、海面…

ヘンリーの悪行リスト

「ヘンリーの悪行リスト」J・S・シェパード。例によって、映画の原作を、映画を見ないで読む。どうも、映画よりも小説の方が好きなのである。たぶん、時代遅れの人間なので、映像表現についていけてないんだろう。テレビっ子だったんだけどなぁ。で、この…

ホントの人災とは

毒餃子事件ですが、「おれのせいじゃないね」で、ますます分からなくなってきました。いや、ホントはみんな、うすうす分かっているのでしょうけれども(苦笑)しかし、これは、企業経営というサイドから見ると、よく考えなければいけないことだと思いますね…

期待できない泥仕合

このままでいきますと、中央銀行総裁が不在という先進国ではあり得ない事態になるかもしれません。で、両政党は、お互いに相手の責任にするのに一生懸命です。しかし、福田さんも、余計なところで「民主党のいいなり」にならない。こんなところで、意地をは…

美人の変化と時代の変化

平安時代の小野小町が現代によみがえっても、誰も美人とは思わないのではないだろうか。美人の基準は、世につれて変わるものである。しかし、たった一つ、いつでも言える真実がある。(フェミニストなら「女がいつも抑圧されていた」というところだろうね)…

起業のワナ

「起業のワナ」渡辺仁。ちょっと前まで、世の中は構造改革、規制緩和で文字通り「起業ブーム」だった。その結果はどうか?死屍累々、が実態である。本書によれば、起業する人は年間に18万人であり、そのうち成功する人は1500人に一人だと言う。私の時代は、…

撤退も策のうち

新銀行東京についてであるが、私はいまや撤退のときだと考えている。3年で1000億円の自己資本を食いつぶすのは、やはり尋常ではない。原因は「放漫経営」だとか「情実融資」だとか、あるいは大手銀の不良債権処理が進んで中小企業融資の市場が食われたとも…

公務員クビ!論

「公務員クビ!論」中野雅至。著者自信が公務員(地方から中央まで)やった人であって、単なる「公務員批判本」ではなく「公務員からみた公務員の先行き」という本になっている。公務員に対する風当たりが世間で強まっている原因であるが、著者は以下の3点…

幕末

「幕末」司馬遼太郎。幕末に吹き荒れた志士による暗殺劇に取材した連作短編集。有名な桜田門外の変から「最期の攘夷志士」までを取り上げる。司馬は言う。「だいたい、暗殺が時代を動かすことなどない」しかし「桜田門外の変だけは例外だろう」と。この暗殺…