Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

星を継ぐもの

「星を継ぐもの」J・P・ホーガン。一時期、ハードSFというのはすっかり衰退していたのであるが、本書がきっかけになって復活したといわれるくらいの名作である。物語は、人類の月探検によって、月上で宇宙飛行士の遺体が見つかったことにはじまる。調べてみ…

マイノリティ・レポート

「マイノリティ・レポート」P・K・ディック。映画化された作品が有名なのだが、原作はこのP・K・ディックの短編。例によって、映画は見ていないので、純粋に小説として楽しむ。未来の世界で、そこでは「犯罪のない社会」が実現している。犯罪者はいて、収容…

兄弟

「兄弟」余華。泉京鹿訳。大反響を呼んだという支那の小説。上下二冊800ページを超える大作である。李蘭は若くして未亡人となるが、その夫の死因は、トイレでのぞき見をしていて、肥壺に転落したための溺死だった。彼女は夫を亡くした以上に、恥ずかしさで深…

利休の闇

「利休の闇」加藤廣。「信長の棺」シリーズで有名な加藤廣の作品。非常に面白い小説を書く人だが、実にデビューが75歳である。50、60ハナタレ小僧。どっかの政治家みたいですけどね(苦笑)。本書は、有名な利休の切腹の真相にフィクションで迫った作…

白疾風

「白疾風」北重人。この小説の主人公、三郎はもともと伊賀の忍びである。信長の伊賀攻めで落城を見越し、前夜に逃げ延びたうちの一人である。戦乱の中で親を亡くした幼い姉弟を救い、のち姉のほうと年が離れた夫婦になった。関東の武蔵野で人が住まなくなっ…

正常と異常

どうでもよい話をひとつ。神奈川県海老名市の市議が「同性愛は異常」だとツィートして、かなりのバッシングを受けているらしい。つい最近、渋谷区で同性愛の婚姻証明が出るようになったと話題になったばかりであり、この市議の発言は「差別」だということで…