Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

子供のころから理屈っぽい

子供のころから、大変な怖がりで、夜になるとトイレに行くのにびくびくしておりました。小学生ならわかりますが、中学生になってもそうだったから、まあ、呆れたもんです。で、ある日、何が怖いのか?と考えたわけです。怖いのはユーレイである、と。ユーレ…

画期的判決

日本の司法も劣化は否めないなあ、と慨嘆することも多いのであるが、画期的判決を下した判事がいるようである。「銀座のクラブママが夫に「枕営業」 妻の賠償請求を棄却」というニュースを読んだ。ようは、男性の某会社社長が、銀座のクラブママと7年間にわ…

被害者は誰?

「被害者は誰?」貫井徳郎。軽いタッチの連作短編集である。叙述ミステリのトリックが秀逸。主人公は、売れっ子作家で顔もスタイルも最高で本人曰く「天才」なのだが、性格は最悪な探偵役と、探偵に翻弄されるワトソン役の後輩刑事である。豪邸の庭に埋めら…

沙中の回廊

「沙中の回廊」宮城谷昌光。この人の支那歴史ものは面白いのだが、本書も例に漏れない。主人公は春秋戦国時代の晋の宰相、士会である。春秋左氏伝にいわく「晋でもっともすぐれた宰相」という。この人は、士大夫の家系に生まれたものの、末子であったので家…

平成経済事件の怪物たち

「平成経済事件の怪物たち」森功。さてさて、ついに本日をもって、5○歳になってしまったわけだ。己を省みて思うが、まさに馬齢を重ねるとは、このことだな。恥ずかしい次第である。誕生日だからといって、若い人みたいに、お誕生パーティをやるわけでもない…

現状維持

ヨソの話なのですが、思いのほか、投票率も上がったようでした。「大阪都構想」の住民投票。結果は、僅差で反対派が勝ちましたね。大阪都構想は、大阪維新の「やりたいこと」そのままですので、これが否決された以上、橋下市長が引退するのも当然だと思いま…

一日江戸人

「一日江戸人」杉浦日向子。惜しみてもあまりある若死とは、杉浦日向子のことを言うのに違いない。もっと早く亡くなった場合は「夭折」というのだろうと思う。江戸文化といえば、余人をもって代えがたい人であった。一時期、結婚をしていた(実際には結婚生…

日本人へ 危機からの脱出編

「日本人へ 危機からの脱出編」塩野七生。塩野氏が、311後の日本人へ向けて書いたエッセイ集。私は、彼女の視点というのは、男よりも男性的というのか、あるいは芯からの欧米流の感性になじんでいる(付け焼刃でない)ものを感じている。本書を読みながら…