Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ウッドストック行き最終バス

「ウッドストック行き最終バス」コリン・デクスター。名作、である。ウッドストック行き最終バスに乗ろうとした女性が、結局ヒッチハイクをする。そのうち、一人が死体となって発見される。モース警部が出動し、事件の捜査に当たる。誰が娘達をヒッチハイク…

お気に召すまま

長崎の伊藤市長をテロルでもって暗殺した男に死刑判決が下った。この犯人は「右翼」ということになっているが、実態はヤクザの三下以下の扱いであったようだ。実際にも、銃撃に際して背後から撃っている。ヤクザのリールからすれば「タマをとる」ときに背後…

寝酒の選択

不眠症であって、眠剤のお世話にならないと眠れない私は、ついつい寝酒に手を伸ばしてしまう。「眠れなければ寝なきゃ良い」のであるが、そうしたら2日に1回うつらうつらという睡眠になる。30歳くらいの頃は、本当に2日に1回の睡眠にしていた。それはそれで…

下駄が脱げたか

道走りさんの「苛立ち」は、私も理解できる。ちょっと、考えてみたい。まず、前提として指摘しておきたいのは「今の日本は、世界で見れば全く格差社会ではない」という事実である。2007年6月20日付け日経朝刊の記事にある経済協力開発機構(OECD)2007年版雇…

移民反対論

私は、以前から表明してきたように移民に反対である。「そんなことをしたら、日本人じゃなくなる」という情緒的(日本的?笑)反対論もあって良いが、そうではない。私の反対論は「メリットが無く、デメリットばかりだから」である。その理由を、以下に3点…

美人局

最近、私の興味をひいた記事がありまして。男子高生が「美人局」をやっていたと言うんですな。友人の女子生徒をつかって、ネットで「お客様募集」をかける。鼻の下を伸ばしたエロオヤジが現れると「ちょっと待て。俺のカノジョに何をする!」とすごむわけで…

つかえるものは

四川大地震の惨状ぶりには驚くばかりだ。心からお見舞い申し上げる。また、政府の記者会見において「倒壊した建物は、学校ばかりで、政府の庁舎はひとつも被害がないのはなぜか?」という質問を放った女性記者に敬意を表したい。かの国で、この質問をするの…

日本の農

私の実家のおばあちゃんの家には、かつていくつかの田んぼがあったが、今は一枚も残っていない。そりゃあ、卒寿になるおばあちゃん一人では、どうしようもないのである。で、遠方の田んぼは、みんな売った。しかし、なんにもならない。うちは、亡くなったお…

なぜアメリカ大統領は戦争をしたがるのか

「なぜアメリカ大統領は戦争をしたがるのか」越智道雄。おもしろいタイトルに惹かれて。しかし、はじめに言うと、その説明はありません(笑)。これ、羊頭狗肉じゃないのかな。まず、アメリカ大統領選挙の仕組みが複雑怪奇である。大統領選挙人を選挙民が選…

日光様

先日のことであるが、上野の国立博物館に行ってきた。門外不出であった薬師寺の日光菩薩様、月光菩薩様がおいでになるとのこと。こりゃあ、拝見せねばならん、と思ったのである。会場には、薬師寺の宝物がたくさん。観音像もあり、日光月光さんよりもさらに…

いっそ義務教育に。。。

馬鹿親どもの「給食費不払い」は既に有名であるが、すでに事態はより以上にすすんでいる。今や問題となっているのは「授業料の不払い」である。言うまでもないが、高校は義務教育ではない。よって、公立校でも授業料は必要だ。この授業料を滞納(または不払…

テレビを眺めるだけの正義

ミャンマーが大水害に見舞われたにも関わらず、他国の支援を拒否して国際的非難を浴びているところに、今度は中国の大震災である。現地からのニュースは悲惨の一語につきるのであるが、おそらく、中共政府はやはり国際支援の受け入れを今のところ表明してい…

東京裁判

「東京裁判」日暮吉延。東京裁判については、実は卒論で取り上げたときに児島襄の本を読んだ。学生時代の私は、基本的に実定法思想をとっていたので、東京裁判に関しては「法律論的には異議あり、されど有効」という見解を出した。おそらく、実定法的な立場…

霊鬼頼朝

「霊鬼頼朝」高橋直樹。ご存じのように、鎌倉幕府を開いた源氏は直系三代で滅び、北条氏に後を取られてしまう。源氏の滅びを、それぞれ頼朝、頼家、実朝、公暁を主人公に描いた連作短編である。本短編集の小道具に使われて印象的なのは、平時平の「箱」であ…

日の名残り

「日の名残り」カズオ・イシグロ。橘玲氏の「黄金の海外投資」に本書のことが取り上げられていた。それは、インターネットの登場によって凋落したプライベート・バンクの象徴であり、古き良き英国の没落に対する懐旧の念であった。もっといえば、すでに金融…

自由はどこまで可能か

「自由はどこまで可能か」森村進。リバタリアニズムに関する入門書。リバタリアニズムは、最近ではよく「新自由主義」と訳される。たいがいグローバリズムとセットになっており「格差拡大」「弱者いじめ」の「小泉改革」の思想だ、ということなるので、今や…

ルネサンスとは何であったのか

「ルネサンスとは何であったのか」塩野七生。塩野女史といえばイタリアもの、と相場は決まっているのだが、私は彼女の小説が苦手である。女流のアタマが切れる作家にときおり感じることなのだが、思考の様式が水平的というか、ジグソーパズルのようなのだ。…

朝三暮四

私は、もともと中国四川省の山奥に暮らしておりました大熊猫と申します。ゆえあって、重慶の都会の動物園という職場で、演し物をやっております。人々から「珍獣」と呼ばれ、有り難がられるスターの生活ではありますが、それにしても山地にいた頃と違い、俸…

山下奉文

「山下奉文」福田和也。大東亜戦争を描くのに、たとえば「聖将」と呼ばれた今村均を選ぶのは「爽やかであるが適当ではない」と著者は指摘する。むしろ「英雄」であって、それだけに末路が悲惨な山下奉文のほうが適当なのだ、と。その着想は、前に「乃木希典…

御社のトップがダメな理由

「御社のトップがダメな理由」藤本篤志。前作「御社の営業がダメな理由」で一大ブーム(といってもいいだろうと思う)を巻き起こした著者の最新刊。このタイトルは、出版社の販売戦略によってつけられたものだろうと思う。内容は、いわゆる90年代から日本企…