2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧
今年も終わり。色々とあったけど、なんとか終わりそうである。本年最期の記事となります。このような、男やもめの屁理屈ブログを読んでくださり、あまつさえコメントまでくださった方々に、心から感謝申し上げます。賛同、ご批判、すべて感謝申し上げます。…
「イヴの7人の娘たち」ブライアン・サイクス。動物の細胞の中には「ミトコンドリア」という小胞があって、こいつがエネルギーを生成しているのだが、このミトコンドリアは母系遺伝する。かつて、皇位継承問題の議論の時にY染色体が男系遺伝する点が指摘され…
「自分は死なないと思っているヒトへ」養老孟司。養老氏の本は、いつも同じ事を繰り返し繰り返し、書いている。だから「養老思想」が嫌いな人は「なんだ、同じような駄本を書きやがって」となる。私のように、好きな人間は「お、また出たか」と買ってしまう…
昔、ウガンダにアミンという人食い大統領がいて、こいつの評判ときたら最悪を絵に描いたようだった。で、この大統領が、隣国と不和になったときに「(代表者同士の)ボクシングでカタをつけよう」と提案して、国際社会が呆れたことがある。アミンは元ボクシ…
「武士道」新渡戸稲造。今や日本人には「武士道」は死語だろう。そういう時代は、遙か遠くに去ってしまった。原文は英語であるが、もちろん、私の英語力でこの名著が読めるわけもないのであって、翻訳本である。武士道を一言で言い表すのは難しい。著者は武…
「夜間飛行」サン=テグジュペリ。私は「星の王子様」を、この歳に至るまで未読である(白状)。子どもの頃から「童話」が苦手だった。いかにも「子ども向け」というのは、なんとなく馬鹿にされているような気持ちがしたからである。それに、いかにも「いい…
先日、ウィニーというファイル交換ソフトウェアの開発者に対する有罪判決があった。法理から言えば、法が裁く対象は「行為」でなくてはいけない。意志は、その行為と一体になって、犯罪となる(構成要件)。つまり「人を殺してやろう」と考えたとしても、実…
「信玄の戦争」海上知明。たしか、新田次郎だったか海音寺潮五郎だったかだと思うが「戦国最強武将は、武田信玄か上杉謙信」だと論じているのを読んだことがある。「その他の武将は比較にならない、この二人が抜群に強い」という。全く同感である。しかし、…
「クリスマス・カロル」ディケンズ。この季節ですから(笑)。子供の頃に読んで以来。たまには、ね。正直思ったのだけど、この作品が「名作」として人の心を打った時代があったのだな、としみじみ感じた。今、すっかり「すれっからしの大人」になってしまっ…
「日米開戦の真実」佐藤優。大川周明の「米国亜細亜侵略史」「英国亜細亜侵略史」から、当時の日本が米英と開戦するに至った理由を解説した本。大川周明の分析によれば、日本の戦争は自衛戦争である、という単純な見解ではない。ではなく、大亜細亜主義とい…
先日「自転車の歩道通行を許可する」という方針を警察庁が固めたことがニュースになった。今までは「原則、車道通行」で「特別に認められた道路」だけが(標識がある)歩道通行可、だったのである。だから、単に「法律を現状にあわせた」ものだろう、とたか…
今川氏真は、父の今川義元が桶狭間で戦死した後、駿河・遠江・三河の三カ国を1代で無くした無能として名高い(笑)。だけど、ものは考えようだろうと思うのだ。氏真は、和歌をよくし、公家と連歌を楽しみ、蹴鞠の名手だったと伝えられる。国を無くしたこと…
先日、テレビを見ていたら「30代で結婚できない女性」が取り上げられていた。皆さん、なかなか美人だし、仕事もちゃんとこなしておられる。なんで相手がいないのか、不思議なくらいである。理由はいろいろあるようだ。しかし、共通しているのは「結婚したい…
「自転車少年期」竹内真。著者の同名の単行本を改稿した文庫版。単行本の改稿具合が気になるので、思わず買って読んでしまった。ふうむ。。。これ、そんなに「いい話」かなぁ?ちょっと、正直なところ、イマイチううむ、、、と思わぬでもない。単行本は、「…