Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

メキシコは強くなる

WBC、ようやく韓国に雪辱を果たして、とうとう決勝進出。野球はホントに分からないものだと感じた。
それにしても、3連敗だけはイヤだと切実に思ったなぁ。日本選手はよくやったと思う。

とはいえ、こうなったのも、メキシコ様のおかげ。感謝したい。
ついつい、メキシコと日本の縁を思い出してしまう。
メキシコ大使館は、なんと永田町にあるのだが、これは日墨通商条約が明治以来の「不平等条約」つまり治外法権関税自主権ナシだったのを、メキシコが初めて「対等条約」を締結してくれたことによる。なんとも有り難い国ではないか。
愛国者はすべからくメキシコを見直すべし。

で。実は私はアナログレコードなどというものを聴くのだが、これに有名な米国SHURE社のピックアップという奴をつけている。(気分によって換える)で、ご存じのように米国で家電産業は崩壊してしまったので、SHURE社の工場もメキシコに移転した。そうすると、同じモデルでも「米国生産」「メキシコ生産」とあるわけだ。だいたい、マニア間では「古き良き時代」の米国製の音が良いとされていて、現行のメキシコ生産品は劣るということになっている。
で、先日わざわざオークションで、古そうな製品を落札した。安価だし、当然「米国産」を期待してのことだったが、残念ながらメキシコ産だった。「なんだぁ。。。」と思いつつ、聴いてみたら、いや、意外と良いんでないかい?きめ細やかな音なんて出ないわけだけど、ザックリとした味わいの深い音で、古めのJAZZなんぞを鳴らすと見事にハマる。「メキシコ、意外にいいじゃないか。マニアの言うことは当てにならん」と思っていたところ。(型番はSHURE M44G)
そこに、この野球である。
私なんぞ単純だから、にわかメキシコファンの一丁上がり。
とうわけで。ちょっとタコスでも食べに行こうか、と思う。そのくらいしか思いつかんとは(苦笑)。

*ホントは豊浦史郎(ペンネーム;舟戸与一)の「叛アメリカ史」に出てくるサバティスタの噺なんぞしたいところだが、ちょっとややこしくなるので。

将棋の世界には「米長理論」というものがある。これは、名人米長邦雄が言い出したことで「負けが決まっているような試合こそ全力を尽くす。さすれば、必ずその後に、勝ち運が巡ってくるものである」ということだ。
今回、メキシコは米国に勝っても、既に準決勝進出はなかった。しかし、彼らは、そこで死力を尽くした。米長理論によれば、必ず「勝ち運」が巡ってくるはずだ。これからのメキシコは強いのではないか、と思う。

さて、あとは決勝。
勝っても負けても、結果は別のことだ。素晴らしい試合を見せてくれるものと、今から楽しみにしている。