Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

いよいよか

さて、ソチオリンピックも終わりました。
欧米メディアいわく「プーチンの運動会」。まさにその通りですなあ。

私としては、女子カーリングの5位入賞がよかったですね。テレビをずっと見てました。
運動音痴にはたまりません(苦笑)「氷上のチェス」というそうですが、ビリヤードといってもいいかな。(英国では、ビリヤードのテレビ中継をスポーツ中継でやるそうですぞ)
何しろ、微妙な採点はメジャーで距離を計測するわけで。。。これじゃプーチンも何もできない(苦笑)
芸術はつまるところ「人の好み」ですが、スポーツは「記録の数字」だと思います。
コンクールを五輪でやらなくてもいいんじゃないか、などと。

ま、閑話休題

この話題をしつこくやりますが、1月の貿易赤字が2兆7900億円です。
「じぇじぇじぇ」であります。
「そんなの、原発が停止しているから当たり前だ」という議論もありますが、少々甘いのではないか。
原発を再稼働しても、赤字のままです」というのが私の主張です。
だって、原発の赤字、年間でせいぜい4兆円ですもん。

今は円安なので、国内で景気が刺激されている。
すると、輸入が増える。さらに円安だから、もっと輸入が増える。
ところが、輸出は増えない。
「売上不足」だから赤字。「原発」という「コスト増」が主因ではありません、というのが私の診断です。

日本は、長く貿易黒字だったので、そのドルを再投資して、サービス収支(海外指導料、技術料など)も所得収支(配当金)も黒字。
先進国は、貿易赤字でもこれらの収支が黒字で、経常で黒字。それが普通です。

ところが、貿易赤字が大きすぎて、経常赤字になると、外貨そのものが不足する。
とすると、為替が落ちる。
つまり、さらに円安になる。
円安になると、、、また輸入が増える。つまり、また円安になる。。。

通貨の下落は、そのまま物価高につながるので「デフレ脱却」なのですが、はてさて、そのぶん所得が増えるのか?
問題は、そちらのほうでして、少なくとも、今は輸出が増えていません。今後も増えない、かも。
そうしたら、所得が上がらず物価だけが上がる「インフレ」ではなくて「スタグフレーション」に陥ります。
輸入増=円安のスパイラルにおちたら、どこで止まるか、分からない。
コントロールできるのか、正直、不安になってきます。

変な話ですが、4月から消費税が上がる。すると、景気が冷える。
企業業績が悪化するでしょうが、景気が悪化した分、輸入も減る可能性がある。
実質の資金の流れで考えると、円安に歯止めがかかるのではないか、とも思うのです。
もちろん、株価は下がりますが、ドルベースで円が下げ止まれば、相対的には落ち着く。
ひどい話ですが、実は日本は「デフレのおかげで息をしていた」のじゃないか、と思えるのです。

少なくとも、経常収支だけは黒字にしておかないと、国債の国内消化が厳しくなりますので、公的債務の爆弾が動き出すことになるんではないか、と思います。

これから、2月、3月の数字を追うことになると思いますが、いつ「悪い円安」に転じるか?
劇薬療法「アベノミクス」ですが、やりすぎると、副作用が激しいはず。
そろそろ、クスリを減らしたほうがいいんでは?などと思うのですなあ。