Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ほりえもん勝利?!

ライブドアの仮処分が認められたようだ。
それ自体は驚かないが、判断の内容が相当踏み込んでいて、ライブドアの完全勝利ともいえる内容になっていたことが驚きだった。
そもそも、新株予約権の発行では、資金調達を目的としないから(資金調達なら予約権じゃなくて新株そのものを発行すれば良いから)資金使途については問題にならないと見てはいたけど。
少なくとも、証券監視委員会が調査中の時間外取引について適法と判断したこと、企業価値の問題にまで踏み込んで判断したことが大きいなぁ。まあ、これからが裁判だから、まだまだわからないけど。
ただ、上場企業の役員として考えると、時間外取引は「市場内」とはいえ、動きがわからないから、いくらでも奇襲攻撃を食らうことになる。なんで時間外取引が「市場内」なのか、むしろそっちが疑問。TOB規制の意味なんかないじゃん。一般個人投資家は参加できないところで経営権の移動が行われて、その結果は株価に反映してしまうんだぞ。

これからライブドア過半数確保のために死にものぐるいで株を買い進むことになるわけだが。
自分がもしホリエモンなら、ここで手打ちをする。
だって、ホントにラジオ局なんて欲しいわけじゃない。欲しいのはフジTVだから。
戦うなら、ニッポン放送過半数押さえた上で、さらにフジTV株を買い進まなくてはいけない。
(フジのTOBが成功しちゃったから)
これ、かなり資金的にキツイんじゃないかな?
しかも、転換社債で調達した資金なので、長期戦になって株価が低迷すると、最悪の場合致命傷を負ってしまう。
仮処分で1ポイントとったところで、ビジネス上で有利な条件を引き出して手打ちのタイミングでしょう。
フジだって、この先司法判断で勝てるかどうかは微妙だし、このタイミングで和解を蹴ると株主への説明が難しくなるはず。
なんだけど、、、フジにすれば、長期戦に持ち込めば勝ち目が出てくるからなぁ。。。
自分が日枝会長なら、「3年でも5年でも、納得できるまでじっくりやりましょうよ、わっはっは!」と言うに違いない。

はっきり言えるのは、今回の教訓で、TOB宣言しなくても買収があって適法だとわかった以上、各企業は防衛策を固めるだろう。つまり、株主の安定化。これ、以前の「持ち合い」に戻るという意味だ。
そうなれば、堀江さんのやったことは、時計の針を逆に戻したことになるんだけどね。
世間の評判とはちがってね。