Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

退職代行サービスねえ

新入社員の皆さんも、入社以来1か月が経過して、そろそろ職場の雰囲気もわかってくるところだと思うのだが、一方で「退職代行サービス」の利用も急増しているのだという。なんでも、配属先が自分の希望と違う、会社に不信感を持った、などというのが理由であるようだ。

 

私はすでに還暦なので、いわゆるZ世代の人とはすでに価値観が違うのだと思うのであるが、どうも、この退職代行サービスの利用というのに違和感を覚えるのである。やめるのであれば、退職願を書いて、上司に持参するのがスジじゃないか、と思ってしまうのだ。

 

私が新入社員のとき、やっぱり入社1か月でやめたやつがいた。早大卒で、ガタイもででかい、いかにも知力体力抜群のような雰囲気のやつだった。経営コンサル会社といいながら、新卒の仕事なんて、企業研修や教材やらのセールスマンになるほかない。当然、最初はそんな部署に割り当てられる。それが不満だったのだろう。

彼は、敢然と上司に退職願を出し、その足で退社した。たまに同期で集まった時「あいつ、見切りが早かったなあ」と思い出話になることがある。しかし、すでに忘れているときも、かなり多い。その程度の思い出にしかならないのである。

 

面と向かって上司に退職願をつきつけるのは、勇気が必要だし、嫌なことを言われるかもしれないし、めんどくさい引き止め工作があるかもしれない。

しかし、である。

そんなのは、あとになってしまえば、思い出話になるかならないか、忘れてしまうやつも多い程度の話でしかない。

 

私は、人生で退職願を出したのは2度で、一度目は新卒の会社を辞める時。2度目は、元上司の会社を辞める時だった。一度目は引き止められて、2度目は受け取らん、と言われた。引き止められたときは、そんなの今さらと鼻で笑い(若気の至りである)2度目のときは、仕方がないから上司の机の上に置いて退社し、2度と出社しなかった。

それなりの対応をされたわけだが、こんなのはまだマシである。

上場企業の役員だったときは、買収された挙句に、実質追い出されたわけだから。「いられなくなる」という状況の厳しさに比べれば、退職願のナントかなんて、まったくささやかな話である(苦笑)。

 

退職願で罵倒されるとか、人生では何度もないイベントである。自分で味わうのが、良いと思うのだがなあ。もったいない(笑)