Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

めくら判

ふとタイトルをつけて思ったのだが、これって差別用語なんだろうな。
人権擁護法案が成立したら、私も一撃でアウト、だろうな)
言い訳をしておくと、ほかの言葉を考えつかなかった。私の国語力がないのでご勘弁ください。

で。
毎日、決裁書類が回ってくる。
それを見て判子をおさなきゃならんわけである。これも仕事であるから。
その数がごろごろとある。ウチ程度の会社で、なんでこんなに決裁書類があるのだろうかと思うが、公開企業であるから部門間の相互牽制の必要からやむを得ないという。

しかし、である。
毎日毎日、二桁の書類が回ってきて、その内容を精査し、吟味して判子をつくことは、実際問題としては不可能である。
少なくとも、私の能力ではできぬ話だ。
で、どうなるか?
そう、結果はしれているんである。
もちろん、めくら判を押しているとはいわないし、いえない。

で、何か問題が起こる。
担当者を呼出して、問責する。すると「いや、ちゃんと決裁書類にハンコを頂いてます」という。見ると、ご丁寧にも、私自身のハンコまで押してある。こりゃダメだ(>_<)

たくさんの書類が、結局誰にも責任がいかないような、日本的無責任組織を産んでいるように思うのだが。

だけど、この制度も使いようなのである。つまり、サラリーマンが何かチャレンジをするのに、いちいちその職責をかけていたら、彼の将来は危うくなる。何もしない、無事これ名馬の思想が蔓延することにもなりかねない。
そう、プラスに考えれば、サラリーマンを守る制度でもあるわけだ。

同じ制度が、こうも異なる運用、解釈ができてしまう。
これこそ、日本的曖昧さ、なのだろうなぁ、と思う。

まあ、いいか。。。そう思いつつ、今日もハンコを押すわけなんである。