Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

報復ふたたび

「報復ふたたび」ジリアン・ホフマン。

以前にかなり面白く読んだ「報復」の続編である。

かつて自分をレイプした犯人を連続殺人事件の犯人として死刑判決を獲得した女検事C・J(主人公)。
この判決自体はえん罪である。しかし、強姦犯人のあまりの卑劣さ、連続犯ぶりを知った女性弁護士が、彼に有利な証拠を開示しなかったが故に、刑は確定したのが前巻。(真犯人はネタバレだから書かない)

その数年後。連続警官殺人事件が起こる。
それは、かつてC・Jが起訴した連続殺人事件の関係者ばかりだった。犯人は、死刑判決を受けて収監されているはずなのに、だ。

いったい、何者が、何のために事件を起こしているのか?
収監されている犯人は「私はえん罪だ、真犯人じゃない」と訴え、その訴えが取り上げられて再審がはじまろうとする。しかし、重要な証拠をもっていたはずの女弁護士まで殺されてしまう。

そして、ついに主人公C・J自身も襲われて。。。

なかなか、テンポ良くサスペンスに富んだ展開だ。
前巻は「正義って何だろう」というテーマが根底にあったのだが、今回は同じテーマを下敷きにしながらも、かなりエンターテイメント性を追求している。一言でいって、大変面白い。

だけど、これ、前巻を読んでない人には、たぶん何がなにやら、、、じゃないかと思う。絶対にオリジナルを超えないという「パート2の宿命」から考えると、善戦してはいるんだけど。

というわけで、評価は☆。
前巻を読んだ人に、という限定をつければ、充分面白いのではないかな。私のようなヒマな独身男にはピッタリだと思う。(苦笑)