Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ねこまんま

実にくだらん話をするので、それなりの心構えでよんでいただきたい(笑)

私の生まれは中国地方の某イナカである。
そこで育った私は、「ねこまんま」とはずーっと「汁かけメシ」のことだと思っておったのだ。

ところが。。。ここ関東では「ねこまんま」は「ご飯と鰹節を混ぜ込んだもの」なんである。大学時代、初めてこの事実を知ったときの吃驚ときたら!そりゃーもう地動説であった(笑)

どうやらネットで調べると「ねこまんま」は「関東=鰹節ごはん、関西=汁かけメシ」であり、その起源は関東と関西のダシの違い、すなわち「鰹節」と「昆布」のどちらが優勢か?に行き着くそうなのである。

昆布の産地は北。だけどダシは関西で主流。薄口しょうゆの文化。
鰹節の産地は南。だけどダシは関東で主流。濃い口しょうゆの文化。

江戸時代に既に回船業が発達して、往路で昆布を積んだ舟が復路で鰹節を積んでかえってきていたわけだなぁ。それが、そのまま今日に至り、関東の猫は鰹節を食い、関西の猫は煮干しを食っているわけだなぁ。
ううむ、、、我が国の食文化の深さよ!と感慨は深い。。。

もっとも、最近では猫にキャットフードなる缶詰を与えるそうで。
江戸の回船業の人々も、マサカ、猫に缶詰を与える時代が来るとは思っていなかったでしょうなぁ。あ、缶詰自体を知らないわけか。。。

いまだに掛け蕎麦のつゆが黒く、ふっといネギがザク切りに入っているのだけはかなわん、と思う私であるが、人間のほうが猫よりも食い物は変わっていないのかもしれんなあ、と思ったりするんである。