Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ハブダイナモランプのLED化


以前に乗っていた丸石エンペラーを落車してフォークとリムを歪めてしまい、再起不能となった。仕方なく、アラヤランドナーに乗り換えた。
最初は26HEリム(MTBサイズの26インチ)に違和感があったのだが、最近は慣れてきて、毎日これで元気よく自転車通勤している。

しかし、問題が発生。
この自転車は、ハブダイナモをフロントハブに持っていて、これで軽く発電しながらライトをつけて走れる。夜間走行に対応するのは、ランドナーの遺伝子である。
ところが、このライトの電球ホルダーがプラスチック製で、熱に弱いのだな。従って、ちょっと長く走っていると、こいつが熱のために変形、接触不良を起こしてしまう。
なんどか自分で直してみたが、しばらくすると突然消灯の繰り返し。これではいかん。

で、いろいろ考えたのだが、電球そのもののが切れることもあったし、ここは「熱のない光」高輝度白色LEDを使うライトに改造することにした。

調べてみると、ハブダイナモの出力は6V40ミリアンペアの交流である。LEDは直流で点灯しなくてはいけない。そこでブリッジダイオードを使ってハブダイナモの出力を整流してやる。そのままだと脈流になってしまうから、平滑コンデンサを入れた。
どうもハブダイナモの出力は、当然だけど前輪の回転速度によって変動するので、余裕をみて25V1000μFを入れる。
あとは電流である。このままでもLEDは点灯するが、過電流を流すとあっという間に昇天してしまうのだ。定電流回路を組むことも考えたが、放熱なども心配だし、小さなアラヤランドナーのランプ内部にパーツが収まらない。だいたい、私の能力では、回路自体の設計が不安だ(笑)。
悩んだが「定電流ダイオード」を使えば良いと気がついて、一発解決。いやあ、最近は実に便利な素子があるものだなぁ。私が中学でインチキラジオ小僧だった時代にはなかった代物だよ。
肝心の発光ダイオードは、話題の日亜にした。
秋葉原で全パーツを買い揃えて、LEDは2個点灯にした。LED用のソケットまで含めて1000円ちょい。安いなぁ。

ちょこちょことユニバーサル基盤で回路を組み、自転車ライトの中に仕込んで出来上がり。早速使ってみたが、お、充分である。
平滑用コンデンサーは、もっと小さくても大丈夫なようだ。1000μFは、自転車ライトの中に入れるにはギリギリのサイズであったので、反射板が入らなくなってしまった。
電球に比べると、前を照らす能力はイマイチだなあ。。。でも、車に気づいて貰う力は充分だし、東京の道路ならこれで充分実用になる。
電球交換もいらない。満足である。

で、毎日、この改造品を自画自賛しながら通勤しているのだ。
つい昨日も、これで走っていたら「あ、ライト!」と小学生が叫んだ。自転車ライトなのに、LEDの白い光だから奇妙に見えるのだろう。
君もそのうち、立派なラジオ少年になれば、このくらい鼻唄で出来上がりだぞ、などと思うのであった。