Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

自転車で遠くへ行きたい

「自転車で遠くへ行きたい」米津一成。

40過ぎてから自転車にはまった著者が、ロングライドの魅力を語る。

自転車で遠くへいく、というと、どのくらいを思い浮かべるだろうか。
本書にもあるけれど、100kmというのは「フツー」のレベルである。ロードレーサーで軽く練習して走ってくる距離だからだ。
著者は、ロングライドにおける「距離の壁」を、「心理的な壁」と「体力の壁」に分ける。そして、心理的な壁のはるか向こうに体力の壁はある、という。
自転車に乗り始めて、私も思ったことである。
人によっては、そのうち「距離感が壊れる」人が出てくる。東京から「ちょっと日本海を見に」新潟まで走ってくる、となれば、こりゃ尋常ではありません。どこかヘンだよ、だって自転車だもん(笑)

ただ、自分の場合は、とにかく遠くへ、という気持ちは最近薄くなっている。
私の場合は、心理的な壁と体力の壁の間が狭かった(苦笑)ので、100km超えてくるとバテバテになってしまう。
それに、根本的に遅いのだ。学校のマラソン大会で、後方位置争いの常連だっただけのことはある。子供の頃から心臓の形が悪かったから、能率が悪いのだ。仕方がない。
それでも、ロードレーサーのすばらしさ(軽く、遠くまで走れる)は伝わってくる。

評価は☆。自転車好きなら、すーっと読めると思う。ただ「これから自転車でも」などという人に、その魅力を伝えるには、ちょっと、、、と思うところがある。

私は、ロードレーサーはあまり引っ張り出さず、最近はランドナーばかりに乗っている。
もちろん、ランドナーだって長距離を走れるけれども、ロードレーサーのほうが効率は良い。
じゃあなんでランドナーかというと、ロードレーサーよりも「自由」な気がするからだ。
まず、姿勢が楽だし、タイヤに気を遣わなくても良い。
早く走っても良いし、ゆっくり走ってもよい。お弁当をもっていっても良いし、途中でちょいと植物採集してもいい。大きなフロントバッグがついているのだから。
もちろん、未舗装の川添いで、道ばたでとぐろを巻いているヘビ君と遭遇するのも自由自在だ。先日は、あまりにでかいアオダイショウで、心底びびったなあ(苦笑)

人によって自転車の楽しみ方は、それぞれだと思う。
それにしても最近は雨ばかりだ。明日あたり、久しぶりに太陽を拝みたいもんである。