Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ネットの作法

インターネットは登場して日の浅いものですから、なんというか、まだ共通ルールが確立していない部分がありますね。

私が、しばしばイヤな気分になるのは、やっぱりブログ主に対する誹謗中傷コメント、というやつです。甚だしい場合は「炎上」という事態に陥るようですね。

しかしながら、このような場合に、見解は分かれると思います。
1.ネットといえども、人間のコミュニケーションの一部であって、それ相応のマナーは必要。つまり、人間同士の相互信頼を崩すような不躾なコメントは慎むべき。
2.そもそも、ネットを通じて公開している以上、賛成反対の意見を寄せられることは当然であって、いわゆる不躾なるコメントでもこれは忍ぶよりほかない。

それぞれ、考え方はあろうと思います。ただ、言えることは、仮に2の立場をとる場合であっても、ブログ主には「不躾コメントを削除する権利」はあるだろう、ということです。誰がどういうコメントをしようが自由ですが、ブログ主は当該ブログの管理人であって、彼にも選択する権利がある、ということで。
ブログエンジンというプログラムは、コメントをつけた本人またはブログ主については削除の権利を認めているのは、書きっぱなしの自由(これもあると思います)と同時に削除の自由も「コメント当事者」と同時に「ブログ主」にもあるというのが適当でしょう。ブログエンジンがこのようなシステムを採用していることに関するクレームは、あまり見ないですね。

次に、「横レス」の問題です。
ブログ読者が、他の読者のコメントを見て、そちらと論争を始めちゃう場合、です。これの扱いも様々ですが、基本的に「横レス」は失礼だとされているようです。
まあ、ブログ主の記事を肴に、勝手に宴会を始めちゃうようなものでしょうね。
ただ、例外は「ブログ主が認めた場合」でしょう。横レスで始まった議論が、当該記事の内容と深く関連しているような場合は、ブログ主は「横レス」で盛り上がる事態を歓迎する場合もあるでしょう。
これも、ブログ主の判断による、つまりは「削除の権利がある」でいいような気がします。

次に、匿名の問題です。
これは、コメントの問題と絡んでくる場合がありますね。
匿名コメントが不躾コメントであるケースは多くあります。
しかしながら、コメントに関するルールを考えてみると、特に「匿名だから」ということがあるとは思えないわけです。
私のように、そもそも匿名でブログを書いている場合は「お前が言うなよな」で済むわけですし(笑)
では、実名の場合はどうか?
これも、同じような気がします。なぜかというと、ある人が「実名」でブログを書いていたとしても、果たして本当に実名であるかどうか、確かめる方法がないからです。そりゃ知人、友人ならわかりますが、そうでない赤の他人が、果たしてある文章の「実名」と同一であるかどうか、わざわざ確認に行けるもんでしょうか?自由業ならいざ知らず、サラリーマンにそんな時間はない、でしょうし。顔写真だって、勝手にどこかで調達して貼り付けたかもしれず。
まあ、信用性が高い、低いはあるでしょうけど。

そうすると、ブログ上で、ある人を誹謗中傷したとして、その「人」を中傷したのか、それともその「コメント」と中傷したのか、あるいは「演じている役柄」を中傷したのか、まったく曖昧です。さすが、バーチャル世界ですね。

つまり、思うのですけれども。
ブログ上で、何を言われようが、逆に何を書こうが、どっちにしてもリアルな人間関係ではないので「カエルのつらにションベン」状態である、とは言えますね。
かといって、実際にネットで行きがかりのあった人物にリアルで会うことを推奨もできません。実物が、いかなる危険人物であるかどうか、知れたものではない。
私だって、元上場企業役員で没落した40過ぎの結婚できない男、ではなくて、本当は適当な文章をこっそり図書室で書き散らかしているジョシコーセーかもしれない。まあ、それはないか(苦笑)

ですから、言いたいことは。
あまり、ネットでごちゃごちゃ言われたからといって、いちいち真剣に受け取りなさんな、ということです。あなたの本当に大事な友人は、実際に会って酒を飲んだり馬鹿話をしたりできる相手に決まっているではありませんか。

とはいえ。
ネットの中でも、尊敬すべき、あるいは信頼できそうな人物がいるのも事実ですけど。
そういうケースは、とても貴重でレアケースだ、と思っておけば、だいたい間違いないのではないでしょうか?

しょっちゅうネット上で軋轢を起こしているsingle40の考えるネットの作法って、だいたいそんなところです。