Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

違和感が。。。

ノーベル賞ラッシュのようで、連日大変なニュースである。
特に、南部陽一郎氏については「ノーベル賞をもらっていないこと」が「ノーベル賞がいかに科学的業績を反映したものでないか」という例証として使われていたくらいで、まったく遅きに失するくらいの受賞であった。ちょっと素粒子物理の本をかじったら、この人の業績が出ていないことはあり得ない。
なにはともあれ、まずは拍手を送りたいと思う。

しかしながら、そのニュースを見ながら、ちょっとひっかかったことがある。
つまり「ノーベル物理学賞、日本人3氏が受賞」というキャッチである。

シカゴ大教授である南部氏は、すでにアメリカ国籍を取得しているから、アメリカ人である。つまり、受賞したのは「日本人2氏とアメリカ人1氏」でなくてはならないはずだ。
なんで日本人3氏、となるだのろうか?

人種として「日本人」ということか?しかし、日本人は人種としては独立せず「日本人種」は否定されているのが一般的らしい。

では「民族」なのだろうか?

先日、中山元農相の「日本は単一人種」発言が批判された。たしかに、日本にはいわゆる大和民族以外に、少なくとも昔からアイヌ民族も住んでいるわけであるから、単一民族という表現は批判を受けても仕方がないものである。
しからば、南部氏に関して、もしも民族を念頭において表現するならば「大和民族3氏が受賞」とせねばヘンである。

整理すると。
「国家」を単位にすると「日本人2名とアメリカ人1名」でなければおかしい。
「人種」を単位にすると、そもそも日本人種という分類自体が疑問とされている。
「民族」を単位にすると、日本は単一民族ではないのだから、「大和民族」と表記しなければいけない。

ね?「日本人3氏が受賞」違和感があって当たり前なように思うのだけど。

特に、中山元農相の「日本人は単一民族」発言を批判したマスコミ各紙の見識に於いて、このような見出しはいかなる意味をもたせたものなのか、誰か説明をしていただけないものだろうか。
私のごとき市井の凡人にも理解可能なように、ご教示いただきたく、お願いしたいのである。

どうも、40歳も半ばになってきますと、アタマがかたく理解力が落ちているようで、お恥ずかしい限りです。