Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

フランスのデモ370万人

ニュースによると「第二次大戦のパリ解放以来の大デモ」だそうですなあ。
フランス人たちの危機感と怒りが、いかに強いかということでしょうね。

ところで、フランスはイスラムのブルカ禁止法案を出したり、ことさらにイスラムに対して厳しい姿勢であるように感じるところもありますなあ。
今回のデモも、そういう意味で、一種の文化帝国主義、西欧価値観の押しつけだ、という批判も、まあ、わからんではないんですね。

しかしねえ。私は、月並みの考えですけれども「やっぱり表現の自由は大事」だと思うんですよ。

たとえばですけどね。
隣国の、近代法をまったく無視した土人国家(だって、そうじゃん)では、産経新聞の記者が大統領の批判をしたというので、いまだに国内に国家権力で拘束してるわけですよ。
ええ、ほんとにクソ野郎だと、心から思うわけです。

内心の自由」なんてえものは、どーでもええんですよ。だって、そんなの、人が何を考えるかなんて、もともと自由なんだもん。わざわざ、法律はいらんでしょうが(笑)。
問題なのは、思ったことを、思ったとおりに言えることですがな。
でないと「自由」じゃあない、ですわい。

ヘイトスピーチとかも、そうですわ。
あの民族が嫌いだとか、出て行けとか、まあ思うわけでしょう。で、思ったけど、それを言ったら犯罪だというのは、やっぱり、ずいぶん息苦しい社会じゃないですかね。それは、それでね。

ある個人に、明白に、現在の危害とか損害を与える言論は、そらいかん、と思います。
けど、そうじゃないものは、「あいつらが気に入らねえ」だろうと「お前の神さまは間違っている」だろうと「天皇制打倒!」だろうと「アウシュビッツはなかった」だろうと「月にアメリカは着陸していない」だろうと「ロスチャイルドが世界を支配している」だろうと「相対性理論は間違っている」だろうと、すべて許されるべき、ではないかと思うのですなあ。
いや、もちろん、これらの言説が正しいかどうかは、別ですよ(苦笑)ただ、トンデモさんであっても、トンデモを言うこと自体は、許されるんじゃないでしょうかね。

で、みんなが、あーだこーだと言っているうちに、これらの説のいくつかは、時代に耐えられなくて、そのうち誰も相手にしなくなる、わけですわ。
ただのデマだと、ばれるわけでしょ。
あるいは、一部の人たちの「ためにする」言動だと。
放っておけば、そうなるので、それはそれでいい、のじゃないかなと。

私の考えででは、屁と言葉は、同じですわ。出るものは、仕方がない(苦笑)
それによって、不快な思いをする人はおりましょうが、それはお互いさん。
自分も屁をするんだから、他人の屁だけがくさいわけじゃないんで。

「あいつは許せねえ」で、ヒトゴロシまでやってしまう。
どう考えても、ヒトゴロシまでやっちゃう奴のほうが悪い。
気に入ないセリフを吐いたからといって、ヒトゴロシする奴は、肩が触れたといって因縁つけるヤ○ザさん以下の存在でありましょう。

みんな、それぞれ、自分の信じたいものを信じて、相手をけなしあう。特に、宗教というやつは、自分と違えば、それでもうダメですから。
我が国でも、法華宗なんかは、折伏が布教手段ですが、法華教徒がイスラム教徒を折伏したら殺されてしまうとか(苦笑)冗談じゃないでしょう。

言論の自由を尊重しないのは、隣国だけで、充分です(これもヘイトスピーチかな)