花散らしの雨

今日の東京は冷たい雨が降っております。
たぶん、花散らしの雨になって、桜の終わりということになるでしょう。

今の職場まで天気の良い日は自転車通勤をしているのですが（10KMチョイ程度なので楽勝）、昨日は桜のトンネルの中を走るようでした。
帰りの夜桜ときたら、まあ夢幻のようでしたね。

ああ、もっともっと楽しんでいたいなあ、ずっとこうして走っていたいなあ、と思ったところに無常の雨。
でも、だからいいんでしょうね。
この散り際の潔さも、また、日本人が愛する所以でしょう。

日本語の別れの挨拶「さようなら」の語源は「左様ならば」だと聞いたことがあります。
もっともっと会っていたい。
しかしながら、もう去らねばならない、とおっしゃる。
「左様ならば」致し方ありません、ほんとに名残り惜しいけれども、という気持ちを込めているそうです。
いかにも、日本的な言葉だと思いますね。

桜さん。
誠にお名残り惜しいですが、もう行かれますか。
是非もありません。
では、さようなら。
また、来年、お会いしましょう。