Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

最近の雑感

九州は大変なことになってしまいました。
レベルの違う大雨と言わざるを得ません。

私見ですが、被害拡大の原因である流木には、手入れのできなくなった杉の山林がかなり影響していると思います。もともと保水力の低い杉ばかりで出来た山林が、手入れ出来なくなって光が入らず、余計に土が痩せてしまい、土砂崩れにつながったのではないかと。
林業人口の先行きも考えず、早く出荷できるからと杉ばかりを日本中に植えさせてしまった林野行政に問題はなかったか、と。
花粉症の原因でもありますがねえ。

私は、これから考え直すべきだと思います。
まず、基礎になる林業人口ですが、今後「増える」ということはないでしょう。
日本の人口そのものが減っていくわけですし(もはや止めようがない)さらに労働人口は悲惨なほど減ります。そうすると、山林に手をいれることは極めて困難と考えざるを得ません。
手間がかかる杉を育てることは、すでに不可能だと思います。
今のままでは、山の荒廃を止める方法がありません。

放っておけば原始林に戻る、と主張する人たちがいますが、原始林に戻るまでに、今回のように表土流出が起きるほうが先だと思います。
表土を失った山が、再び木を育てられるようになるには、長い長い年月を必要とします。

ですので、ここは方針転換をして、本来であれば山林の最終相である落葉樹林を植えていくしかないだろうと思います。
ブナやナラを植えるのが良策ではないでしょうか。
東北で「緑の防波堤」をやっていますが、同じ発想です。
ようは、津波だけではなく、土石流も緑の防波堤で防げるだろう、ということです。
竹林という手もありますが、あれは制御不能ですので、最後の手にとっておくべきかと。

ただ、困ったことに、そういうアイディアを実行するだけの予算も人手も、もうないんでしょうなあ。

最近、何かにつけて、日本の最大の問題は実は「少子高齢化」である、ということをしみじみと感じます。
すでに、少子化対策は間に合いませんし、そういう機運も国民の間にありません。
女性議員が公用車でちょいとついでに子供を保育所に送るのが駄目だという国民ばかりで、どうして女性が安心して子育て出来るでしょうかね。
理屈は公私混同なのですが、ならば理屈で子供が増えますか?(笑)
ちょいと無理でしょう。

小泉進次郎議員がこども保険を提唱していますが、現実的な妥協案なんだろうと思います。
それすら、効果のほどは疑問ですけどね。
とにかく、財政が足りなくて、今後の超高齢化で予算は食い尽くされる(すでに食い尽くされていますが)のに、少子化対策する予算なんか、あるわけないだろ、と。
小泉のお父さんが、ちょっと高齢化予算を削減しただけで、一部では国賊扱いされてますが、今後のことを考えたら、あんなものでは済まない。
消費税を上げると、20%以上にしても合わないです。早く言えば「詰み」なんですよね。

それでも、実際の政治は投了するわけにはいかないので、なんとか努力を続けていくしかない、ということでしょう。
最低限、こんな国にしていくという目標というか、ビジョンがないと、もう駄目なんじゃないでしょうか。
アベノミクスも場当たり的で、出口も見えないし、今の景気を支える発想で終わっていて、将来の姿が見えないですね。
今の政治の主要な目標は、そこにないと私は考えています。

欧米の凄さ、というか恐ろしさは、その遠い目標をガッチリみてやっていくことですね。
中共も見ていますが、彼らのほうが実は場当たり的。このへんは、文化というか国家の成立の違い。

あんまり暑いですからね。
もう、適当に今日は終わります。
たまには書きっぱなしで、まあ、いいでしょう。