Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

やぶれかぶれ

まさかの民進党が公認なし、希望者は文字通り希望の党で推薦もらえというトンデモな方針を出しました。
いやしくも公党の党首が、他人の旗で選挙しろと言うのは本邦はじまって以来か?
もはや「プライドはねえのかよ」状態です。

しかし、考えてみれば、党首が「やぶれかぶれ」になる理由も分かります。
はっきりいって、地方の小選挙区では、民進党公認でなくあえて「無所属」で出馬する候補は珍しくありません。「民進党」というと、票が減るからです(笑)。これを「民進かくし」と呼んでおります。
つまり、所属するとマイナスにしかならない党です。
こんな党は、すでに存在意義がありませんね。
今更「民進党」と言われて、何か期待しますか?(笑)申し訳ないですが、その支持者ですら、期待はしないでしょう。アンチ自民で「仕方なく」投票してるに過ぎない。

ですので、どのみち、今回の選挙でおおかた討ち死に、空前の大敗北を喫して消滅、安倍さん大勝利となるのは確実で、前原さんは、選挙後に民進党のお葬式を出すほかに、仕事はないはずでした。

で、思いついた。
「どうせ死ぬなら、派手に爆死だ!」
と思ったかどうか知りませんが、小池新党に合流という前代未聞の奇手です。

とはいえ、これは民進党サイドが勝手に決めたこと。
小池さんは「全員オッケー」といっていませんので、これから「あの人はいいけど、この人はダメ」が出るはずです。
で、「ダメ」と言われた人が「ふざけんな」と言って怒る。
そうすると、小池さんが
「じゃあ憲法変えましょう、と言ってごらんなさいよ」
と言う。「ぐぬぬ
これがおもしろ可笑しくメディアに出る、という寸法でしょう。
小池劇場、腹の皮がよじれるほどの笑いが期待されます(爆笑)

しかし、私は、それでも前原さんの決断は間違ってないだろうと思います。
だって、今の民進党が10年経っても20年経っても、再び議会の多数派を制することはないだろうからです。
いったん失望した民意は戻ってきません。
残念ですが、日本の社会は「会社をつぶした人」とか「服役した人」とか「元ヤクザ」とか、とにかく「一度失敗した人」を許しません。不寛容な社会ですね。
同じ事が就職活動にも言えるので、どんな大企業に入っても途中でリタイヤしてしまえば、あとは転職のつど「ランクの低い会社」に行くしかありません。
残念ですが、それが日本の現実です。

したがって、ノビテルの謀反によって偶然、総理に返り咲いた安倍さんご自身ですらもう口にしない「再チャレンジ」を夢見ること自体が間違っています。
勝てる見込みもない戦いを、やれ正義だの大義だのといってやりますと、ロクなことにならないのは歴史が証明しております。

ですので、民主党の党首は誰がなっても、しょせん出来る仕事は「解党」しかなかった。
このまま、自民党に討ち取られるはずでした。
で、死に際の前原さんとしては、どうしても自民党にクビをとられるのが嫌だった。
ですので自爆を選んだ、あとは小池さんにどうなりとしてください、ということでしょうね。

私としては、現実ばなれの九条信者がこれで駆逐できるなら、それはそれで前原決断を評価したいと思っています。
正直なところ、憲法改正ができるなら悪魔にだって魂を売るのであって、小池さんくらい、どうってことはない。
新党に断られた元民主党候補者がどうなるかを考えると、ゾクゾクします。悪趣味ですいません(笑)

ただ、自民党が勝つと思いますし、それが現実的な回答として妥当だろうと思って居ますが、ただひとつ、例外があります。
それはノビテルです(怒)。
先日、ついに谷垣さんが引退されました。自転車事故で、やむを得ないこととはいえ、残念でした。
自民党の野党時代を、支え続けたリーダーです。
その谷垣さんを総裁選で裏切った「平成の明智光秀(といったら光秀公が怒りそうです)ノビテル」の定見のなさはすごいです。
おまけに、都知事選で敗北したら、「それは都連会長の責任でしょ」と言い放ちました。事故で入院中の谷垣さんに敗北の責任を押しつけたんです。
ちょっと、この人だけは、どうにもムシが好かない。
こいつだけは、落ちてもいいかと思う次第(苦笑)

正直、看板をかけかえたところで、元民主党が勝てるとは思えません。
大勢は変わらない、と見るのが普通なんですが、、、小池さんは事前にじっくりと策を練った形跡があります。
まだ、何か出るかもしれません。。。