Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

今度ばかりは

希望の党は本日、190名を超える候補者を擁立したようですが、あまり支持が盛り上がっている感じがありません。
民進候補者は「国替え」を強いられた人も多いようで、今から事務所開きをし、ボランティアを集めて、集会の企画をしなければならないわけです。
さすがに、いくらなんでも無理ではないかと思いますね。

前原さんの捨て身の策、、、というよりは、今まで煮え湯を飲まされ続けた恨みが骨髄に達して「アナクロ左翼」の殲滅戦をやった、ということでしょうなあ。
どう見ても、ギリギリまで引っ張って、身動きつかなくして見殺しにしようというエゲツない策ですからねえ(苦笑)。
いや、実のところ、私は前原さんを見直しました。枝野さんに詰め寄られての「今調整中です」と答える顔が半笑い(笑)。やるもんだわな。

ともかく、おっそろしいことに、なんと、たった1週間で政界再編が出来てしまいましたね。

保守(右派)
自民党
希望の党

中道(中道右派
公明党
維新の会


希望の党は中道じゃないの?」という意見もありそうですが、現状の政策を見ておりますと、明らかに右派ですね。
自民党の政策は、実は米国でいえば民主党よりで、意外にリベラルな要素もあります。
それに比べると、希望の党共和党的な政策を支持しているように思います。
維新は右じゃないか、という考えもあり、そっちでもいいんですが、地方分権推進が最重要課題ということで、まあ中道右派でいいかな、と。
公明党は、実は大した政治的イデオロギーがないので(苦笑)仕方なく中道(爆)。
左翼の面々は、こりゃ一目瞭然。

もともと、憲法にしても改憲派護憲派が同居している民主党などという政党がおかしかったわけですよ。そもそも、結党時の鳩山さんのスローガンが「友愛」ですから。なんのこっちゃ(笑)
ただの寄せ集めだったので、もっと早く、分党すべきだったのですが、何の間違いか政権を1回とっちゃったので(苦笑)遅れただけの話でしょうね。

そう考えれば、今回でようやく政界が正常化したわけです。よかった、よかった。


さて、最初は「反安倍政権」ということで小池新党を持ち上げていたマスコミですが、実際にリベラル鏖殺が始まり、安倍さん以上の右で独裁だとバレたので、叩くことに決まりましたね(笑)
おかげで、マスコミでは「大義なき野合」「危険な独裁」と忙しくなり、すっかり「大義なき解散」の話は消えてしまいました。
野党一本化も当然できず、反自民票は左翼と希望に分断されるはずですので、自民党は非常に有利になりました。
それも、安倍さんが「小池の準備が出来るまでに」解散した策が効いてるわけですよ。

ま、私は、政治家が策を用いるのは当然だと考えています。
無策で、哲学やら信念が立派な人が政治家になるのを評価しません。そういう人は思想家、著述家で良いと考えています。
政治は、つまるところ負担と配分を妥協する技術にいきつきます。
その上で、成果を出さなければいけない。
早い話が「勝てば官軍」なのです。それなのに、無策では困るのですよ。

そういう政治家の資質をかけて、ときに愚直に、ときに権謀術数の限りを尽くして戦うのが選挙でしょう。ようは「勝つか負けるか」だけです。


マクロな目でみれば、小池さん前原さんは、政界再編を成し遂げました。そういう意味で、少なくとも今回の選挙の「歴史的使命」は果たしたといえるかもしれません。
如何に小池さんが名将であろうとも、今度ばかりは難しい。

そして、自民党政権は、一応の信任を得て、いよいよ困難な課題に向かっていくことになるでしょう。