かのN国党の党首、立花氏が新型コロナで入院だそうである。
この話が注目されるにはワケがあって、実は立花氏は有名な「コロナはタダの風邪」派のキーパーソン的存在だったからだ。
「あんなもの、ただの風邪でしょ。死者数を見てみたら、インフルエンザのほうが多い。かかっても、自宅で寝てりゃいいだけ」だと公言していたのだ。
で、政党の演説会もノーマスクで、口角泡を飛ばしてやっていた。
それがこの有様である。
本人いわく「コロナはただの風邪と言っていた人が、入院しづらくならないように」自らカッコ悪い役割を引き受けたと言いたげなのだ。
私は、何を隠そう前回の衆院選でN国に投票した。かねてより「インディーズ政党」が好きである。それに加えて、NHKはいらないという主張に大いに共感したからである。かつてのTV草創期はNHKの果たした役割はまことに大であったと言わねばならない。しかし、今や、時代は変わった。公共放送が必要な時代ではない。みんなの良識は、しょせん皆が勝手なことを言い合って、その中で自然に生成されなければならないと思う。それが民主主義国家の必然である。官製の(まあ準官製だ)不偏不党、公正中立などというものは既に存在し得ない、というのが自分の考えである。
よって、政策的に賛同したから、その結果として投票したのである。
しかるに、かのN国党の現状はどうか?
いつの間にやら主敵のNHKはどこへやら、余計なことばかりやっているのではないか。芸能人に喧嘩を売ったり、親のビジネスのための不登校ユーチューバーに肩入れするなど、とんでもない「裏切り」であると感じている。
あげくに「コロナは風邪」である。
私に言わせれば、だからコロナにかかって入院の憂き目に遭うのである。
日本は神様のおわす国なので、かような不徳の人物には因果応報があるのである。
この機会に、どうかゆっくりと病院のベッドで、いかに自分が有権者の期待を裏切っているのか、しみじみと反省していただきたいものである。
私は、これでも寛容な人間のつもりである。
誰だって、迷妄の挙げ句に愚行をしてしまうことはあるのであって、それを絶対許せんと叫ぶのは己の愚行に気づいていない御仁だけであって、ようするに自らを省みることのできない本物の愚者である。
私は、そんな愚者になりたくはないので、なるべく他人には寛容であらねばならぬ、と考えているのだ。
今からでも遅くない。
結党の精神に立ち戻り、主敵NHK退治に身命をなげうつべし。
さすれば、今年の衆院選には、再び支持をしないものでもないのだ。
この因果をよくよく考え、行いを改めることを切に希望するものであります。