昨日の東京都のコロナ陽性者はひさしぶりに2000人を割り込んだ。「ようやく頭を打った」菅首相流にいえば「光は見えている」、、、でしょうか?
実は、私はそうは思わない。
理由は検査した人の陽性率である。東京都が感染爆発という状況(五輪期間中)になってから、陽性率がだいたい20%である。
ちなみに、5月でだいたい7%くらい。第4波だという話があったが(もう第何波か、わかりませんなあ)それでそのくらい。
ところが、直近ではだいたい20%なので、この値はとんでもなく高い。
ご存知のとおり、誰でもPCR検査は簡単に受けられるものではなく、保健所が「受けなさい」と言わないと受けられない。検査数を絞るという、日本独自のスタイルである。
よって、発熱していても自宅待機で医療機関にも行かず、もちろんPCR検査にもかからない人が多数いるはずである。絞りまくって20%なのだから、たぶん、感染者はさらにゴロゴロ市中にいるはずなのだ。
最近の東京都の数字が落ち着いてきている(落ち着いて2000人かよ、というツッコミはおいといて)なのは、お盆休みの期間中がずっと雨で、期せずして都民がステイホームした結果であろうと思う。ちょうど2週間だからだ。
しかし、その後、再び人流は動き出したので、今後どうなるかはわかった話だと思う。
ちなみに、我が区では、9月中のワクチン予約はすでに不可能。10月になればいけるかも、、、程度の状況。
渋谷で予約不要のワクチン接種会場ができたら夜中の2時3時から並んでいる人がいて、朝7時には受付を終了したそうだが、接種開始が12時!なのである。
「若い人もワクチンを接種して」バカにしているのか?
自治体でワクチン予約できたら、夜中の3時に並ぶわけねえだろうが。
というわけで、このデルタ株はさらに猛威をふるうと考える。
ワクチン接種した人がブレークスルー感染すると、未摂取の人の200倍のウィルスを持つそうである。(それぐらいまで平気で耐えられるから)その人が人混みにいくと、当然スーパースプレッダーになり、周囲にウィルスを撒き散らす。ワクチン接種でコロナに強くなったのを逆手にとって増殖しているわけである。
ワクチンは重症化を防ぐ効果があるのだが、不思議なことに、死亡率は未摂取と摂取者で変わらないらしい。これはワクチン先進国の米国やイスラエルでわかったことで、ブレークスルー感染も含めて、かの国で大慌ててブースター接種をしようとしているのは、そのせいである。感染しても重症も死亡も出ないのであれば、風邪と同じなのでブースター摂取する必要はないのである。
なんでブースターなんて話になっているのか、マスコミは一切解説しない。一種の忖度であろうなあ。
そんなわけで、しばらく自衛を続けるより他になさそうである。
今、感染しても、救急車も来なければ入院も出来ない。野垂れ死ぬばかりである。
すごい世の中になったもんですなあ。