有名人、芸能人の不倫。
週刊誌に報道されて、たちまち猛烈な世論のバッシングを浴びて、CM降板、仕事も失ってしばらく謹慎生活、、、まあ、お決まりのパターンですね。
で、思うのは、こうなることはご本人たちに分かっていなかったのか？ということ。
もちろん、わかっていないハズがないんですよ。一歩間違えば破滅だ、ということ。
それでも、目先の甘い生活に走ってしまうのでありましょう。
人間の行動が、すべて理性で損得計算して決定されるものであれば、このような行動は何も利益がないどころか、損害だけですから。やるはずがありません。
実際、こんな不倫のニュースが流れる度に「馬鹿なことを」と思う人は多いのではないかと思われます。
しかしながら、人間というのは、愚行をしたい生き物なんでしょうな。
ワーグナーは、自分を庇護してくれた大恩人のリストの娘コジマと不倫しながら、大傑作を書きます。まあ、妻にも不倫されて、自分もパトロンの奥さんと不倫して（いわゆるダブル不倫ですな）その最中に恩人リストのコジマに惚れるのですが、そのコジマも人妻で、しかもワーグナー当時50歳で、コジマはまだ20代なかば。
で、そのコジマに子供を産ませて（！）コジマは離婚。そのうちワグナーの奥さんは病気で死亡。で、ワグナーとコジマは再婚するのですが、なんとコジマの元旦那の指揮者ハンス・フォン・ビューローはワグナーの音楽の崇拝者で、結局３人で共同生活するという！！！ちょ、ちょ、待って！NTRした相手の元旦那と同居って、なんだよそれ？！の世界であるわけです。
まあ、そんなハチャメチャなワグナーですからねえ。「リング」で甥のジークフリートとブリュンヒルデが恋をするぐらい、なんてことはないわけで（苦笑）
さらに、愛の裏切りの代償にジークフリートはブリュンヒルデに殺されてしまうわけですが、、、ワーグナーも、三角関係の末に殺されてしまう危険を感じたこともあったのだろうか、と邪推するわけです（笑）いや、だってさ。ダブル不倫子供つくってNTR元旦那と同居、、、普通は生きていられないって。
そんなワーグナーのすさまじい不倫の有様を考えますとねえ。
昨今の有名人の不倫騒動が、まるで子供のお遊戯レベルに見えるんですよ（笑）
まあ、勝手にしろってことですなあ。
