Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

葛西臨海公園ポタリング

タイヤ交換して走りが軽くなったので、週末は軽く自転車で流そうと考えた。

しかし、梅雨時の空はまったく油断がならないので、天気予報関係なく突然雨が降ったりする。何千億円だか知らんが人工衛星打ち上げて血税をつぎ込んで、まったく当たらない天気予報も税金ドロボーではないかと思う次第。

ま、そういうわけで、あんまりロングライドをすると、帰ってきたら洗濯物ボロボロという事態もある。

近場で誤魔化そうというわけで、葛西臨海公園である。

 

まず荒サイで南下。ローディーさん達が快調に飛ばしている。

わがランドナーは重いので(当然である)スピードではローディーさんに置いていかれるが、MTBさんだと普通に追い抜く。どうも、その中間くらいの速度までは出るようである。エンジンが貧弱なことを思えば、かなり健闘している(苦笑)

 

河口まで走って葛西臨海公園。やっぱり曇天。

葛西臨海公園2022年6月

少し休憩してから、鳥類園を経由して江戸サイへ。

なんと、途中で早々に工事中である。

そこでそのまま環七を経由して新川から親水公園を経由し、ついでに「ゆで太郎」で天ぷら蕎麦の昼食を食って帰宅。いつものルートで、本格的に咲いている紫陽花を眺めつつ、のんびり流した。

 

自転車の大敵は雨なので、不安定な天気だとどうも走りづらい。

特に、私の場合は週末にたまった洗濯物を干して、あまつさえ布団干しさえするので(布団を干すと愛猫が喜ぶ)天気がイマイチだと丸一日のランはしなくなる。

考えてみれば、40代の頃は毎週末、まる一日サドルの上で暮らした。

どうも、加齢で意欲が衰えていることもあるんだろうなあと思う。

夏本番になったら、久しぶりにロングライドをやってみようと考えている。

そろそろ還暦だし「今のうち」だと思うようになりましたなあ。

少子化対策が効果を発揮しない理由

少子化問題について我が国は実に深刻な状態にあるわけで、閣内にも少子化担当大臣なる特命大臣がいるわけですが、今の野田聖子大臣に限らず、歴代大臣は誰もなんの実績をあげておりません。

まあ、野田聖子大臣はまだ任期途中ですから今後はわからないのですが、あえて「成果をあげることはない」と言い切ってしまいます。

 

今年の男女共同参画白書は私も「20代独身男性のデート経験なし4割」をエントリにしましたが、それでも画期的だと思います。

なぜかというと、歴代の白書で初「子供が出来る前」に焦点を当てたからです。

実は、過去の少子化対策というのは、常に「子供が生まれた後」の対策でした。育休制度だとか女性の職場復帰の支援、保育園の拡充、ぜーんぶ「子供が生まれた後」の話であるわけです。

で、少子化に悩んでいる国は我が国だけではないのですが、これらの政策をとった先輩諸国すべて「効果なし」です。効果があったというアナウンスがある国は、実は移民を大量に受け入れており、その移民が子供を作っているだけなのです。もとからその国に住んでいる国民の出生率が上がっているわけではない。ここは統計のマジックですね。国全体の出生率は上がっているように見えるのですが、中身の議論をスルーしてるわけです。

 

さて、少子化対策を考えると、実は「移民は子供を生む」という事実がそれを物語っているように思います。

なぜ移民するのか?自分の祖国が安全で今後も可能性が高いのであれば、何も外国に移民する理由はないじゃないですか。移民するのは、それだけ祖国がやべー状況だからであり、移民して「前より良くなっている」「今後も今より良くなる」と思う。そうすると、人は子供を作るのではないか、と。

で、日本人のようにどんどん税金保険料が上がって今や四公六民どころか五公五民くらいに近づく昨今に「明るい未来の見通し」を持って子供をつくろうという人は少なくなるのはやむを得ないと思いますね。

これは成熟した国家の宿命だと思う次第。

 

真の少子化対策ということであれば「右肩上がりのいけいけどんどん、みんな明日が明るい社会」をつくることだという結論になるわけです。

そら無理ゲーですわ。

したがって、少子化担当大臣が何をやろうが、効果は上がらないと思いますね。

むしろ「少子化はするもの、避けられないもの」を前提に考えたほうが良いのじゃないでしょうか。

つまり「少子化対策=もっと子供をつくれ」じゃなくて「少子化対策=人がいなくても国が成り立つ仕組みづくり」であります。

そう、国会議員をAI化するなんてのは、一番先にやるべきじゃないでしょうか。

歳費もいらない、電気代だけで働く、国会もいらなくなり選挙も不要。

そのカネをほかに回そう、、、ダメですかねえ。。。

 

鬼火

「鬼火」マイクル・コナリー

ボッシュとバラードのシリーズ。こうなったら、死ぬまで読んでやる。作者と私の長生き競争だもん(笑)。

 

冒頭、ボッシュ元刑事は先輩刑事の葬儀に出席。そこで未亡人から未解決事件の調書をあずかる。亡くなった先輩刑事がこっそりずっと持っていたらしい。
路地裏で射殺された青年の事件だが、ギャングの仕業らしかった。なぜ先輩刑事は、この未解決事件をずっと抱えていたのか。
一方、ボッシュの異母兄弟のハラー弁護士は、モンゴメリー判事殺人事件の被疑者の弁護にあたっていた。モンゴメリー判事は公園で刺殺されたのだが、その犯人は精神的に虚弱で、刑事の脅迫におびえて自白しただけだった。
ボッシュの協力を得てハラー弁護士は被告の無罪を勝ち取ったが、ボッシュは「真犯人はいまでも町を歩いている」として、この事件を独自捜査する。
一方、レイトショー(深夜勤)のバラード刑事は、ホームレスの男が焼死体で発見された事件の捜査をおこなっていた。
ボッシュは先輩刑事の未解決事件の捜査をバラードの協力のもと、進める。この事件は、妙なことにまともに捜査されていない。
動機が被害者青年が服役したとき、同じ房にいたギャング幹部との同性愛にあったことが判明する。ギャングは出所すると、自分の汚辱になりそうな同性愛の相手が邪魔になり殺害した。
そして、殺された青年と先輩刑事との関係をボッシュは知って唖然とする。自分に捜査を教えてくれた先輩刑事の闇をボッシュは見ることになった。
バラードはボッシュに協力しながら自分の焼死体事件を捜査していたが、その過程で、ボッシュが追っていたモンゴメリー判事刺殺事件と同じ法律事務所が絡んでいることがわかった。
その法律事務所は不完全な手続きでモンゴメリー判事に恥をかかされた過去があった。
一方、焼死体の青年はある財産家の息子であり、あとを継いだ弟からは遺産を持っていく厄介者だった。そして、この財産家の顧問が例の法律事務所だった。
ボッシュは、自分の白血病の訴訟を頼みたいという理由をでっちあげて、この法律事務所に潜入する。
そこで会った弁護士のスキを盗んで証拠を手に入れたものの、なんとくだんの弁護士が投身自殺してしまう。
自殺を疑ったボッシュとバラード刑事が法律事務所に踏み込むと、そこに待っていたのは女の殺し屋だった。。。


これはTVシリーズ「BOSHE legasy」の元ネタになっているようだ。アマプラで見られるので、先に見てしまったのである。
おかげで、重層的な事件が進んでいく様子は理解できた。
なんとなく、先にネタバレを見たしまったようで、ちょいとすっきりしないかな。
TVシリーズの「BOSHE」は、小説とまったく同じではないのだが、エピソードそのものは小説を下敷きにしていることは間違いないので、だいたいスジがわかってしまう。
もちろん、たいへん面白い。
ですが、小説は小説で、じっくり活字を追っていく面白さは別格だと思う。
どちらも甲乙つけがたく面白いですが、物語の深さにおいて、やっぱり小説のほうがまさると思う。

評価はもちろん☆☆。
そりゃ、コナリーであるからね。一個星を減らしたのは、TVを先に見てしまったから(笑)

「死ぬまで読む」と宣言したが、ほんとにそろそろ主人公ボッシュもやばくなってきている。
膝を人工関節に置換する手術を受けた上に、本書では以前のセシウム盗難事件(死角)の影響で白血病まで発病している。もっとも症状は緩やかなようで、今は投薬治療で抑えられてはいるようである。
主人公がリアル世界と同時に年をとるボッシュシリーズでは、ボッシュの年齢は69歳、そろそろ古希だそうで、どうしたって終焉が近づいているだろう。
読者の私がボッシュを読み始めたのが30代だったのだ。もう20年以上経つのだから。
もちろん、著者のコナリーも年をとる。
時は過ぎ去ったのだなあ、と思うほかない。

もしも、私が今、あの赤羽で過ごした30代の頃に戻れるとしたら、やっぱり同じようにサラリーマンとして働いて、金曜日に駅前の本屋でボッシュシリーズを買って週末に読む生活をする。
間違いなく、そうする。
私にとって、それが楽しい生活だったんだ、と今になって気がついている。