少子化問題について我が国は実に深刻な状態にあるわけで、閣内にも少子化担当大臣なる特命大臣がいるわけですが、今の野田聖子大臣に限らず、歴代大臣は誰もなんの実績をあげておりません。
まあ、野田聖子大臣はまだ任期途中ですから今後はわからないのですが、あえて「成果をあげることはない」と言い切ってしまいます。
今年の男女共同参画白書は私も「20代独身男性のデート経験なし4割」をエントリにしましたが、それでも画期的だと思います。
なぜかというと、歴代の白書で初「子供が出来る前」に焦点を当てたからです。
実は、過去の少子化対策というのは、常に「子供が生まれた後」の対策でした。育休制度だとか女性の職場復帰の支援、保育園の拡充、ぜーんぶ「子供が生まれた後」の話であるわけです。
で、少子化に悩んでいる国は我が国だけではないのですが、これらの政策をとった先輩諸国すべて「効果なし」です。効果があったというアナウンスがある国は、実は移民を大量に受け入れており、その移民が子供を作っているだけなのです。もとからその国に住んでいる国民の出生率が上がっているわけではない。ここは統計のマジックですね。国全体の出生率は上がっているように見えるのですが、中身の議論をスルーしてるわけです。
さて、少子化対策を考えると、実は「移民は子供を生む」という事実がそれを物語っているように思います。
なぜ移民するのか?自分の祖国が安全で今後も可能性が高いのであれば、何も外国に移民する理由はないじゃないですか。移民するのは、それだけ祖国がやべー状況だからであり、移民して「前より良くなっている」「今後も今より良くなる」と思う。そうすると、人は子供を作るのではないか、と。
で、日本人のようにどんどん税金保険料が上がって今や四公六民どころか五公五民くらいに近づく昨今に「明るい未来の見通し」を持って子供をつくろうという人は少なくなるのはやむを得ないと思いますね。
これは成熟した国家の宿命だと思う次第。
真の少子化対策ということであれば「右肩上がりのいけいけどんどん、みんな明日が明るい社会」をつくることだという結論になるわけです。
そら無理ゲーですわ。
したがって、少子化担当大臣が何をやろうが、効果は上がらないと思いますね。
むしろ「少子化はするもの、避けられないもの」を前提に考えたほうが良いのじゃないでしょうか。
つまり「少子化対策=もっと子供をつくれ」じゃなくて「少子化対策=人がいなくても国が成り立つ仕組みづくり」であります。
そう、国会議員をAI化するなんてのは、一番先にやるべきじゃないでしょうか。
歳費もいらない、電気代だけで働く、国会もいらなくなり選挙も不要。
そのカネをほかに回そう、、、ダメですかねえ。。。