Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ガンコな自転車屋さん

ロードをコンパクトドライブにしたら、非常に具合がよくなった。
で、味をしめて、ランドナーもパーツ交換を考えた。ランドナーとは「サイクリング車」というオールドスタイルの自転車で、都内はずれの古くからやっている自転車屋さんで買ったものだ。
(今でも、丸石エンペラーで売っているけど、売れないからほとんどオーダーに近い状態らしい)
買った店に久しぶりにおじゃまして「ちょっと、パーツ交換したいんですけど」と言う。
「えー、なんで」
おやっさん、僕の自転車を見る。
「しっかりしてるけどなぁ。」
「いや、坂道でぐにゃっと。ちょっと力が逃げるというか」(クロモリフレームだから当然だが)
おやっさん、更に見る。
「BBも、なんともない。ホイールも曲がってないよ。全然大丈夫だよ」
「いや、あの~、ちょっと、もう少し軽くなれば、と」
とたんに
「そりゃームリだよ」と説教がはじまった。
「これは、荷物を積んで走る自転車なんだよ。ロードじゃないんだから。でも、全然大丈夫なはずだ。
だって、ホントに走るための自転車なんだから。これが一番いいんで、パーツの問題じゃない。
だいたい、一部のパーツだけ付け替えたって、大した意味はないよ。耐久性とかもあるんだし」
言われて気付いた。そうだよねえ、ランドナー。こりゃ、自分の間違いだった。。。
「でも、3年間乗りっぱなしですから」
「ふーむ。確かに、オーバーホールの時期ではあるな。チェーンとスプロケだけ換えようか?歯とびがでてくるかもしれんから」
というわけで、ガンコなおやっさんに、ようやく消耗パーツの交換だけ承諾してもらった。

毎日、このランドナーで通勤している。決して、軽い自転車じゃない。
しかし、安心して乗れる。夜でもライトがあり、多少の雨でも泥よけのおかげで走れる。
乗っているとスピードが出てくる。それなりに、早く走ることだってできる。
フロントキャリアがあるから、帰り道にスーパーに寄って、肴を買って帰ることもできる。
もちろん、旅に出るのが本来の使い方だけど。

僕は、ランドナーと毎日一緒に暮らしている。
そうだな。。。私は別に選手じゃないんだし。ムリをすることはない。
しっかり面倒を見ながら、まだまだ乗っていこうと考えた。

おやっさん、それにしてもガンコおやじだ!商売になるけど、無駄なものは無駄だと。
こっちは、カネを払うと言ってるんだけどな(^^;)
もちろん、だから信用できるんである。まだまだ、こういう日本人がいるのだ。