Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

右利き社会

右手を骨折しているので、左手だけで生活。
もともと左利きだから、別にお箸には困らない。ナイフとフォークはムリだけど。
しかし。
左手のみで暮らしていると、実に不便なことも多いのだ。

筆頭は駅の自動改札機。右側に定期を放り込む口が開いている。これを、左手で放り込んで通過するのだ。煩わしいを通り越して不快である。
自販機系は全滅で、硬貨投入口はすべて右側にある。左手だけでサイフを取り出し、身体を半回転させて硬貨を投入するのだ。
まだあるぞ。電話機だ。必ず、コードは左側。つまり、左手でダイヤルするのは邪魔なのだ。

ドアノブ。全部右。さらに酷いのは、最近は個人情報保護だというのでダブルロックになっているのだが、その暗証番号ボタンも右で、続けて操作を強いられる。

ボトルのキャップというのは、右手で引っ張る方向に(つまり、上から見ると左回りに)開栓するようにできている。片手で開ける場合、右手一本でも可能だけど、左手一本だとまず開かない。

左利きの平均寿命は右利きよりも10年も短い。毎日、こんなにストレスを受けまくっているので、仕方がないのだ。
「左利き」というと「ハサミが不便なだけ」だと単純に考えている人が多いようだ。私に言わせれば、すべてが右利き用だと言っても過言じゃないと思うんだが。

片手でつらかったこと。
どうしてもはずせない宴席があり、出席した。某有名ホテルの懐石料理。箸は左でも大丈夫だが、お吸い物がやってきた。見事に、お椀のフタが吸い付いているから、左手一本でははずせないのだ。
隣席の社長にはずすようにも頼めないし、もちろん客人にも頼めない。そのまま、お吸い物はしずしずと下げられたのであった。。。木のフタ付き椀モノはみんなこれ。
ちなみに、骨折に悪いから、酒はグラスビール一杯で最後まで通した。
実に修行をさせていただいたもんである。宴席はもう勘弁。昨日のしゃぶしゃぶもご遠慮した。なにしろ、みんな「犬食い」になっちゃうからねぇ。。。