Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

山水のアンプ


骨折のために酒が飲めない。
本を読むのも片手では不自由が多い。それで、音楽を聴く。
すると。オーディオが気になる。

私の世代はオーディオブームだった。アルバイトをしては、せっせと機器を買ったものだ。
その機器を、ずっと大事に使っている。貧しかったから、大した機器をもってないけど、それでも良い音が出るように思う。最近の機械の音は綺麗だが薄いように感じられる。音の重なりの深さが、昔の機器の方が出るように思える。

その中で、たいへん大事にしているのが、山水電気のアンプである。
学生時代に買った山水のアンプの音が忘れられなくて、同社の最後のアンプを買った。

このアンプは、非常に独特な音がする。磨き抜かれた、とでもいうか。
昔からの山水アンプの音を知っている人は、「この音は山水の音じゃあない」という。その意見にも賛成できる。
だけど。音の美しさ(決して原音に近くないが)は素晴らしいと思う。

経営不振のために、すでに本格アンプの生産ができなくなった山水アンプの技術者は、1000台限定の記念モデルをつくった。磨いてきた技術と、在庫の質の良い素子をつかい、長持ちするように出力を押さえた。素子が焼損すれば、もう修理ができないことを知っていたから。

このアンプに似合う、小さくて質の高いスピーカーを手に入れたいと、久しぶりに物欲がわいたりしているわけで。今は、自作した小さいスピーカーを繋いでいて、悪くはないんだけど、なんとなく不足を感じるようになった。
まあ、どうせ骨折中なので、買ってもセットができないんだけどね。。。