Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

横田早紀江さん、大統領と面談

米大統領拉致事件の被害者家族として直訴する横田早紀江さんのお姿をTVで拝見した。
ここまでたどり着かれた、その子どもを思う信念に、ただただ頭を垂れるのみ。
一日も早い拉致被害者のご帰国を念願いたします。

しかし。米国に頼まねばならぬ、日本の政府は何をやっているのかという思いも残る。しかし、それは仕方がないだろうと思う。

ここに至ったのは、小泉首相の米国に対する徹底した追従外交があることは指摘したい。
先日、ある在日韓国人の社長さんと会食したおりに(そういえば、話題の六本木ヒルズのクラブフロアだった)
アングロサクソンの考える友達は、日本とも韓国とも違う。たぶん、ブッシュもイラク戦争では『間違えた』と思っている。だけど、その間違ったときに支えてくれるのが友達、というのが彼らの考え方なんだね。友達だから、正しい指摘をするというのは日本人の考え方かもしらん。けど、彼らに言わせれば、正しいことは誰でも言えるので、間違ったときですら『だけど、君が間違っていても味方だ』というのが友達。そういう意味では、小泉さんはブッシュの信頼は得たわなあ」とご指摘された。
なるほど、と頷いたものである。
小泉さんは右も左も「ポチ」呼ばわりされるほど、対米追随を貫いた(そういう意味ではブレがない)が、それ自体、たしかに日本の外交姿勢の選択肢として、一つの正解だと私は思う。

米国が日本支持に乗り出したのは、なんとかイラク手じまいを考えるなかで、ぼちぼち日本の協力に対するお返しを考えねばならん、ということもあるだろう。また、米軍再編3兆円(またふっかけたもんだねぇ)の「商談」の成り行きも気になるところであるだろうし。

このようなことを言えば「日本は米国の属国か。それでも独立国か」という話も出るに違いない。しかし、この場合、話をごっちゃにしないほうが良いだろうと思う。外交戦略と、国の矜恃の話をまぜこぜにすると、話がややこしくなるのではないか。
少なくとも、日本国内では「なんの効果もない」と言われた経済制裁を「金融制裁」という形で実行したアメリカは、はるかに日本よりも結果を出した。やはり、ずいぶんと強力な国家であり、日本にとってはゴキゲンをとるに値する国だと私は思う。
少なくとも「敵」にしてはならん国だと、我々は思い知っているはずだろう。

もしも外交の駆け引きをゲームと考えるなら、基本は「相手のいやがることをせよ」。日本が米国と緊密であることは、日本と緊張関係がある他国にとっては最大のカードである。あちらは、なんとか離反させたいところであろうが、その手に乗らずに日本人は冷静に対処すべきだろうと思うのだ。

とにかく。
もう70歳になる母親が、さらわれた娘のために、あらゆる手だてを尽くす姿を拝見した。拉致被害者も、その家族も、我らの同胞である。
私は、ナショナリストと呼ばれても、立派な朝日新聞さんから馬鹿だと蔑まれても良い。一向に構わない。市井の独身中年男に、いまさらの矜恃など必要ないものである。
もし、私の土下座で役に立つなら、私は米大統領に土下座しても一向に構わぬ。
ただ、一日も早い拉致被害者のご帰国を、ひたすら念ずるばかりである。