「臆病者のための株入門」橘玲。
私は、株式投資をやっていない。なぜかというに、私の人生そのものがギャンブルみたいな生き方(笑)である上に、今の会社の自社株を持っている以上、その株式の価値を高めるのがまず先であって、よその会社に投資するのは余力でなければならん、だけど今は余力がないので(白状)やめとこう、、、だいたいそういう考えである。
しかし、どうも世は株ブームのようだ。というわけで、ちょっと「基本」を知っておこうと考えて、この本を読んだ。著者は市場原理主義者のウォルター・ブロックの訳者でもあったので、記憶にあった。
いきなり「株は、ギャンブルである。」という定義からスタートする。「ギャンブルは悪くない。だから株は悪くない」明快である。まあ、世の中、生きていくこと自体がギャンブルみたいなものなので、未来が分からないこと、分からない未来に賭けること自体を否定することはない。
それから、株式投資の3つの代表的手法について説明する。
1)短期トレーディング・・・もっともハイリスク。過半数の人が資金を失って退場する。しかし、儲かった人しか大きい声で言わないので(自分の失敗話はみなイヤなもの)成立する市場。
2)低位優良株の長期保有・・・ウォーレン・バフェット流投資術。もっとも利益を産む手法。しかし、低位優良株を発見すること自体が至難の業。
3)インデックス投資・・・たんにインデックスファンドを買うだけ。つまり、株式市場そのものの成長性に投資する。誰でも出来る。夢があまりない(笑)のが欠点。
2)低位優良株の長期保有・・・ウォーレン・バフェット流投資術。もっとも利益を産む手法。しかし、低位優良株を発見すること自体が至難の業。
3)インデックス投資・・・たんにインデックスファンドを買うだけ。つまり、株式市場そのものの成長性に投資する。誰でも出来る。夢があまりない(笑)のが欠点。
しょせん、投資法は、上記の3つに収束するわけである。なるほどねえ。
著者は、投資家の役割を「損をすること」と明言する。昔、舟を出して貿易するのに「ダンナ、一口乗りませんか?うまくいけば、大儲けですぜ」と囁いたのが株式制度のスタート。なんで美味しい話があるかといえば、しばしば舟が沈没するからである。そこで、1隻の舟に投資するよりも、資金を1/10だけ負担して、そのかわりに10隻の舟に投資した方が、リスクが分散できるだろうと考えた。まさか、10隻全部が沈むことはないだろう。。。つまり、投資とは、リスク(損)を分散して、人間を積極的にすることに目的がある。故に、投資家の役割は「損をすること」がスタートである。ゆめ忘れるなかれ。