Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ぶっこわれた自民党

時間がないから、簡単に。

基本的には、今回の選挙結果は予想された事態です。ただ。自民は負けすぎで、原因は論功行賞の人事制度に胚胎していたといえます。

それはともかく。
小泉改革を「格差社会」の一言で語るのは間違っています。
基本的には、横須賀出身の小泉さんの改革の本質は、自民党の都市政党化です。

長らく、自民党政治は、都市から税収を吸い上げて地方に配分するという政治でした。相対的に地方の政治が重みを増していた。地方の集票組織は郵便局であり、もっといえば土建屋でした。

小泉改革が目指したのは「地方自治」の復活、つまり税源を地方に移譲して、国は「国にしかできないことしかしない」という「小さな政府」でした。
ハッキリ言えば、都市民は税金の割には小さなサービスしか受けておらず(巨額の税を納めながら、いまだに満員電車ひとつ解決できないし、道路は渋滞のままです)その不満の受け皿になったのです。

しかし、民主党は「旧自民党型政治」を標榜して、地方から逆転をはかりました。従来のマルクス主義史観に固まった「都市部の資本主義が先鋭化して、やがて共産主義に移行する」なんて戯言を信じなかった。小沢氏は、徹底したリアリストでありました。

問題は、民主党が言うような「地方の復権」はあるのか?残念ながら、もうカネはないですから。
いよいよ民主党が政権をねらうとき、その問題が浮上するでしょう。
それまでは、基本的に「批判政党」のメリットを享受するだろうと思います。