Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

本末転倒。

相変わらずねじれ国会で、「あれは公約だ」「いや公約じゃない」なんてやっていますねえ。
しかし、負けた政党にむかって「公約を守れ」というのもなんだかなぁ、と思う私は少数派なのでしょうか(笑)
ものの理屈で考えますと「公約した」→「負けた」→「つまりダメな公約だった」→「そんな公約守るのかい?」となってしまいがちな今日この頃(笑)。

で、そこを考えると「負けたけど政権政党」な自民党、つまりは「ねじれ国会」にことの本質は行き着くのじゃなかろうか?てなことを思うわけです。

早い話が「さっさと解散して、国民に信を問え」という、まあ野党な主張につながりそう、、、なのですが、そこで天下の屁理屈野郎たる私は、さらに深く思うわけであります。
「それで自民が勝っちゃった場合は、いったいどーなるのよ?!」

誰でもわかることでありますが、その場合に「ねじれ継続」となるのであります。
しかし、この場合、では敗れた野党は今までの主張をひっくり返し、与党に協力、てなことができるでありましょうか?そんなことをしたら、野党に投票した支持者から「ふざけんな、この野郎!公約違反だ、シンジマエ!」という罵詈雑言の嵐となること、間違いございません。

つまりは、政党は負けたからといって、公約を破ることはできない相談なのでありましょうなあ。。。なるほど、与党の苦しみはここに起因するわけであります。

しかし、そうしますと、もしも与党が勝ちますと、やっぱり「ねじれ継続」でありますから、国会運営は止まることになります。
とにかく、参院は解散できません。すると、野党は「ねじれ解消のため、国民に信を問え」と再び主張するほかにないのであります。
なにしろ、憲法上、解散できるのは衆院だけなのであります。

すると、論理的には、「ねじれ解消」のためには、「野党が勝つまで選挙を繰り返す」ほかに選択肢がないことが明快になります。
「野党負けた」→「解散しろ」→「野党負けた」→「解散しろ」。。。いつかは、野党が勝つでありましょうから、そのときをもって「ねじれ解消」となります。

すなわち、このロジックでいきますと、驚くべき結論が出て参ります。
参議院選挙は、政権選択の選挙である」
ということであります。

先に述べましたとおり、参院は3年ごとに半数しか改選しません。解散は憲法上ないわけでありますから、もしも「ねじれ国会」を解消せんと欲すれば、衆院選を「野党が勝つまで繰り返す」ほかないのであります。これぞ、論理的な帰結であります。どこにも論理に飛躍はございませぬ。

しかし、ここに問題があります。言うまでもありませんが「衆院の優越」が憲法上定められているからであります。早い話が、もしも「事実上、参院選が政権選択の選挙である」ような事態となれば、それは憲法違反なのではないか?ということなのであります。

さらに、不可解な事実がございます。
それは、なんと「参院選の結果を持って衆院を解散せよ」を叫んでいる野党が、多く護憲勢力だということであります。
このような主張を、憲法上、いかに解釈したらよろしいのでしょうか?
やっぱり米国製品は、仕上げが雑だと妙な感慨に浸っているほかないのでありましょうか。


結論:日本の政治は、ロゴスの徒にとっては、それ自体ハロホレヒレハレなので、とっても理解不能である。。。