「亜玖夢博士の経済入門」橘玲。
まずは行動経済学。これは「人間の脳は、同じ量でも損失のほうを利益より強く感じる」という性質が人間の行動を決定している、という理論なのだが。
一万円があったとして、その一万円を「失った」ときのショックと「もらえた」ときの喜びでは、失ったときのショックのほうが大きい。
経済発展の原則である「もっと、もっと」が生じる理由はここにあるわけだが、何しろ人類はつい1万年前までず~っと「ない、ない」生活を続けていたのだから、いきなり「地球環境を壊すほど豊かになってどうするんだ」などと言われても、脳みそは変わらないわけである(苦笑)。
で、つまりは大借金を無くする方法とは、、、、という話。
一万円があったとして、その一万円を「失った」ときのショックと「もらえた」ときの喜びでは、失ったときのショックのほうが大きい。
経済発展の原則である「もっと、もっと」が生じる理由はここにあるわけだが、何しろ人類はつい1万年前までず~っと「ない、ない」生活を続けていたのだから、いきなり「地球環境を壊すほど豊かになってどうするんだ」などと言われても、脳みそは変わらないわけである(苦笑)。
で、つまりは大借金を無くする方法とは、、、、という話。
そのあとはヤクザの抗争がらみのゲーム理論、マルチ商法の心理学、いじめを受ける小学生のの社会心理学、最後に「唯一の人類の希望」であるゲーデルの不完全性定理と続く。
いずれも、近代経済学を理解するための基礎となる理論である。
いずれも、近代経済学を理解するための基礎となる理論である。
つまり、この本は「経済入門」となっているけど、「経済学の入門書」ではないのである。そうではなくて「経済学」が理解できるようになるための基本を教えてくれる本だと思えばいいな。
評価は☆☆。一読して損はない。私的には、とってもおすすめしたい。
年末年始のなんとなくゆるい空気の中で、こんな本を読んでクスクス笑っていられたら、たぶんとっても素敵である。
大人向けの童話。
大人向けの童話。
他人の言う「正義」を、まるで自分が考えたことかのように思って、本気で怒ったりする。そういう、冷静に考えれば、まったくへんてこりんな世界に我々は生きている。
そういう生活を送らないといけなくなっている面があるわけで、その解毒剤として、本書はとてもよく効くと思う。
なお、骨の髄からリバタリアンな人は、今更読んでもダメなので(笑)もっと違う本を読むべきである。
そういう生活を送らないといけなくなっている面があるわけで、その解毒剤として、本書はとてもよく効くと思う。
なお、骨の髄からリバタリアンな人は、今更読んでもダメなので(笑)もっと違う本を読むべきである。
なお、まちがっても子供は読んじゃいけません。