キブシ

ぼちぼち桜もほころびはじめ。
自転車には、実によい季節である。

で、ランドナーで、例によってあちこちとよそ見をしながら走る。危ないので、あまりきょろきょろしてはいけませんな。

いろいろな植物に出会うが、ふと目にとまったのがキブシ。
ずいぶんと、妙な形をしているが、この小さな房の一つ一つが可愛い花である。
意外に香りはない。
春風に、ノンビリと揺れている。

キブシは、いわゆる先駆植物で、他の植物があまり生えない荒れ地に生えるのであるが、関東には、あちこちの公園や崖、里山にも自生している。一般に、栽培されているものではないようだ。

心安らぐ風景である。気持ちがなごみ、ふと気がついたら、突発性難聴まですっかり全快していた。おかげで、ウグイスの泣き声までちゃんと聞くことができる。

有り難い春であります。