Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

予感

私は、もしも福田首相が「サミット花道論」で辞職することになった場合、小池首相(!)が誕生する確率は高いように思う。
解散総選挙をやらない限り小沢政権はないし、仮に総選挙をやったとしても、過半数をとれる可能性は高くないのではないか。ホンネのところ、民主党議員の中にも「ねじれ継続」で再び総選挙が繰り返されるだけなので、このまま自民が任期まで続投でいいんじゃないか、と考える議員もいるし。
そうなると、「落としどころ」で、残念ながら麻生氏はない。無理矢理ポストを作ってまで執行部に上げた古賀誠をはじめとする守旧派が、死んでも抵抗するだろうし。
で、仕方がないから「小池首相」。ありそうなストーリィじゃないかな。

で、そうなったら。「小池百合子の法則」が発動する。つまり、自民党はなくなる。
日本新党新進党自由党、保守党。同じ末路をたどる、と(笑)。まあ、もちろん小池氏が悪いわけではありません。

なんだか、今の政治の様相を見ていると、日本の政党政治は溶けてなくなるような気がするのだな。

小泉前総裁が「刺客選挙」をやったというので「あんな民主主義のない政党はいけない」となった。結果、もはや党に対する「造反」は当然という話になった。党議拘束なんぞカエルの面にショ○ベンである。小選挙区衆院議員は、独立商店主だから、党の世話でメシを食っているわけではない。イヤなら出て行く、そうなれば政党の議席数が減るだけで、党も強く出られないのだ。
そもそも同一政党だからといって、政策が同じわけもなく。自民党は言うに及ばず、民主党だって横道・菅グループと前原・鳩山じゃあ全然違う。同じ政党であるほうが可笑しい。ま、古賀誠小泉純一郎が同じ政党にいるわけだから(苦笑)。

で、小池首相(未定)は、きっと自民党の、暗部をえぐり出す。あの人は、絶対に我慢できない人だから。爆弾が爆発して、自民は空中分解するのじゃないか。

さて、自民党が分裂したらどうなるだろうか?「自民憎し」の寄合所帯も崩壊せざるを得ない。小沢氏の狙い通り、政界再編になる。
問題は、政界再編の結果、再び集合して「2大政党制」になるかどうか?

私は、政界再編しても、2大政党制にはならず、むしろ「小党乱立」で常に集合離散を繰り返す、ような状態になるのではないかと思う。すなわち、政党政治の終焉である。

民主主義下における政治とは、人気投票であると同時に、国民世論の鏡であり、必然的に国民の「思想」というか、行動様式を集約したものにならざるを得ないと思うんですよ。
で、今の国民性というのを、つらつら鑑みるに。
政党政治」に必要な「政治性」を、もう日本国民はもっていないような気がするんですな。
みんな、「自分が正しい」と思う人は、異質の意見を容れなくなってますからね。
政治なんて、そもそも「政治決着」なんて典型だと思うが、つまりは「普通に考えたら理屈は通らないが、まあまあ妥協の産物で、とりあえず手を打とうぜ」という「よく言えば歩み寄り、悪く言えば馴れ合い」のこと、である。
だけど、お利口さんになった日本人は、これを嫌がるのだな。頼まれもしないのに「あんたは間違っている」と言いつのる日本人が増えた。誰も、「正しいことを言ってくれ」などと頼んではいないのだし、そもそも正しいことが正しいという保証なんかない(わかるだろうか)。
政党というのは、基本的に「小異を捨てて大同につく」ことが必要なのだが、もはや大小の区別すらできないので、妥協もできない。
結果、「妥協を許さない正義漢」ばかりで成り立つ政治の行き先は、せいぜい小党乱立、互いに政策協定で、離合集散を繰り返すほかあるまい、と思うのである。
これを、民主主義の進化、と呼べばそうなんでしょうが。

私の予感は、まあ、そんなところであります。
そうなってしまった場合に、それが「国家」というのに値するか、それとも「世界市民」なのか、はたまた「グローバリズム」なのかは分かりませんが。
現実は、我々が考えている予測の範囲を、簡単に超えていきそうな気がするんですなぁ。