Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

頃合い

聖火リレー。厳戒の中、とは言いつつも。まあ、なんとか、とにかくそれなりに、終わったようであります。

残念ながら、仕事の都合で「リアルタイム観戦」でもなかったのですが、しかし、おおむね、節度をもったデモではなかったでしょうか。

思えば、今回の聖火リレーは、難しい課題ではなかったでしょうか。
「騒乱がないほうが良い」といいつつも、もしも本当に「何事もなく」「ニコヤカに歓迎」だけで終わってしまったら、いったい世界からどのように評価されるでしょう?(中国を除く)
人権後進国」の烙印を押されるにちがいありません。
「先進国」にふさわしくない、という非難だって、充分あり得ます。

しかし、一方で、大混乱が起きたらどうか?
たぶん、お隣で報復の「反日デモ」が大爆発、経済的な不満をもつ人民解放軍の若手あたりが強硬論を言い出しかねないのです。江沢民政権の基本姿勢「相手が日本であるなら、何をやっても許される」で育ってきています。突き上げを食った胡錦涛が死に体となって、皮肉なことに再び江沢民派が復活、日中関係は大変な緊張を迎えた可能性だってあります。

ですから「抗議活動を行いつつ」「中国が本気で怒らない程度で収拾し」「欧米には、自由主義諸国として共通の価値観をもつことをアピール」という隘路が日本のたどるべき道でした。
難しい舵取りを迫られていた、と思うのです。

結果、この「課題」を、見事にクリアしたんじゃないか、と(笑)まあ、十分な「バランス感覚」だったのではないでしょうか。

物事は「頃合い」が大事。まずは「良し」だと思うんですね。