Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

見送り

中国への自衛隊機派遣は「見送り」となりました。
私は、正直、これでよかったと思います。

自衛隊の中でも輸送機はC130というロートルでありまして、これを機に中国に軍事機密を盗まれる、という懸念は杞憂だろうと思います。心配はもっともですが、はっきり言えば、日本の自衛隊は正面装備以外は「ポンコツ」ですから(笑)自衛隊の費用の過半は「世界一高い人件費」なのですから、輸送機ごときにハイテクを使うわけにもいかないのですよ(苦笑)無念ですが。

「じゃあ、派遣してもいいじゃないか」はい、そうです。
で、私も「どうしても、と頼まれれば」行かせるべきだと思っていました。さんざん嫌がらせを食らった隣国ではございますが、それでも隣のよしみ。すげなくしては、寝覚めも悪いではありませんか。

しかしながら、一方で、中国共産党がそこまで方向転換できないだろう、とも思っていました。
反日教育」が始まったのは、天安門事件で危機感を抱いた江沢民でした。「革命」という名の暴力で政権を奪った政府に、共産主義のドグマがなくなれば、「外国の侵略を排除した」という神話しか頼るべきすべはありません。その当の相手である日本の自衛隊に、出動要請はできますまい。
予想通りの着地といってよいでしょうなあ。

しかしながら、その間の日本の「リベラル勢力」のオタオタぶりは、実に見物でした。
民○党は、あっというまに「派遣すべき」で固まりましたね。
そこにいくと、立派なのは福島○ずほの社○党で、頑迷にも(笑)「それでも海外派兵はいや」で突っ張りました。それでこそ、主旨一貫というもので、どちらにせよ「筋は通した」わけであります。正直、ちょいと見直しました。
ふにゃふにゃだったのは共○党ですな。スルーといえばいいですが、早い話が、腰が決まらなかったわけです。まさか、中共が「保守反動の手先」自衛隊に出動要請するなんざ、驚天動地ですからなあ。

ま、いろいろ、考えさせられたことではありました。

思いますに、自衛隊は、国の税金で養われております。「カネを払っているから」なんでも命令してよいというものではありませぬ。しかしながら、まあ、日本国の禄を喰んでいる以上、日本国民に対しての義理はあるものと思います。「いらねえ」と悪罵を浴びつつ、黙々と任務に励むなどという事態があってよいわけではありますまい。

望まれぬというならば、国内にとどめおけばよいのであります。

他日になって、「なんでよこさなかったのだ」などと言われぬものでもありませぬ。きちんと「断られたので出さなかった」ということを、記憶しておけばよいのだと思います。

社○党の方々とは違いますが、好んで海外に自衛隊を出したくはない、その結論では一致しているのは真にへんてこなことですななあ。ふうむ。