Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

退職貧乏

転職というものが、かくもカネがかかるものだとは知らなかった。
おかげで、かなり貧乏になりそうである。久しぶりに、ハングリー精神を取り戻すきっかけとしては、悪くない(苦笑)。

まず、退職金であるが、よくある「取締役会に一任」というもの。その決議すら、どうなるやらわからんわけであるが(株主さまの気分次第)仮に決議がとれたからといって、果たしていくらもらえるやら。会社の経営状況をみるにつけ、暗澹とするわけである。
私は、いわゆる従業員役員ではないので、そういう身分保障はないのだ。
世間では派遣切りがどうしたこうしたと騒いでいるらしいが、経営側という奴はさらに身分が低いのであるよ。雇用保険もなーんもない。10数年働いても、退職金すら危ないのである。ただ、マスコミ様がニュースにしにくいし、数も少ないからほうって置かれている。けっ。

さらに、である。税金である。地方税という奴は、まとめて数ヶ月ぶん会社からとるらしい。その分を、自分で払えという。これが2月から5月分で、25万円だという。ひー。

それだけではない。役員報酬は、退職月でなくなるのだが、社会保険だけは前払いだ。よって、2月分は、これを返還しないといけないのだという。こいつが9万5千円。

しめておよそ35万円ナリ。これが、来月から無収入になる男に対する仕打ちである(泣)

役員と言ったって、買収された会社の子会社となれば、事実上、そこらの管理職とまったく違いはないので、株主様の意向ひとつで吹き飛ぶような身の上なんである。
もちろん、派遣社員ではないので、世間の耳目はまったく集まらないのだが。

といいつつ。

なんとなく、サバサバした気持ちになることも確かだ。
こんなものに固執していても、人生どうにもなるもんでないと、よくわかるわけだ。
貯金の残高を減らしつつ、こいつはよい機会だと思う。
自分の力でなんとかするよりほかに、方法なんてあるわけないのである。

家族に心配をかけるのが、唯一の悩みではあるが、幸い実家は自営業である。「切り替え」が必要な時期もあるとわかってくれたようだ。
上場以来の低落ぶりは新聞にも出たりするので、心の準備がしやすいのでしょうな(笑)

なにかと多忙な時期で、ブログも休みがちであるが、どうか勘弁していただきたい。

あと1ヶ月後には、たぶん新天地で再出発するはず、である。
こういう人生を、やっぱりとことん楽しんでやらなければ損だろうと思っているのである。