Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

他人に言う言葉と自分が発する言葉

JAL再建問題を、私はたいへん興味を持って見ている。
というのも、たぶんこのままでは再建はできないだろう、と思っているからだが。

で、ついに収益性を損なっている企業年金を引き下げる方針を固めたらしい。
政府は「公的資金を年金にはあてられない」と主張しているらしい。

実は、収益性の低下に直面した企業年金の解散は、じりじりと増えている。今後も増えるだろう。
話は違うが、組合保険も同様で、協会けんぽよりも割高な保険料では意味がないから解散、というケースも多いそうである。
今や、低成長のために、みなが生き残りのために必死なのである。
むしろ、JALのケースが例外で、目先の資金繰りに窮するところまで追いつめられながら、なお企業年金だけは変わらず存在しつづけられる、という幸運な例は少ない。
親方日の丸の発想だから、なんら手が打たれてこなかった、ということだろうと思う。

ただ、思うのだが。
藤井財務相は「少なくとも社長を中心とする責任は免れない」と述べ、現経営陣が辞任すべきだとの考えを示したそうである。
これ、どう思いますか?
私は思ったのである。
もしも西松遥社長(現社長)が
「なにをおっしゃるんですか?JALがこのような経営状態に陥ってしまったのは、過去の経営陣の政策そのものの積み重ねじゃありませんか!私たちは、今それを改革しようとしているのです!」
と言ったら、いったいどうであろうか?
ま、どこかの政党と同じ理屈でありますわなあ。

他人に言う言葉と自分が発する言葉は、かくのごとく、都合が良いもののようである。
その程度が、今や我が国の国柄ということですよ。けっ。