「ミッドナイト・イーグル」高島哲夫。
映画の原作となった小説だそうである。私は、例によって未見。映像には興味が薄いのだな。。。
日本アルプスに、飛行機が墜落する。たまたま、そこに登山で居合わせた戦場カメラマンの西崎と記者の落合は、不審な人物たちの襲撃を受ける。
なにかあると直感した二人は、墜落現場に向かうが、そこで激しい銃撃戦に巻き込まれる。
墜落したのは、米軍の最新鋭ステルス爆撃機「ミッドナイト・イーグル」であり、核武装をしていた。
この核爆弾を爆発させようと潜入した某国の部隊と自衛隊の戦闘であった。内容が内容だけに、現場の状況はすべて極秘とされる。
西崎の別れた妻は、偶然に元夫の危機を知り、彼を助けるために努力をするのだが。。。
なにかあると直感した二人は、墜落現場に向かうが、そこで激しい銃撃戦に巻き込まれる。
墜落したのは、米軍の最新鋭ステルス爆撃機「ミッドナイト・イーグル」であり、核武装をしていた。
この核爆弾を爆発させようと潜入した某国の部隊と自衛隊の戦闘であった。内容が内容だけに、現場の状況はすべて極秘とされる。
西崎の別れた妻は、偶然に元夫の危機を知り、彼を助けるために努力をするのだが。。。
ロマンスをからめたアクションスパイ物、という範疇である。
しかしながら、特に別れた夫婦の心情の機微は細密に描かれており、そういう意味で大人の鑑賞にも耐え得るレベルを達成しているように思う。
映画の出来は寡聞にして知らないが、この小説そのものの出来は悪くない。
しかしながら、特に別れた夫婦の心情の機微は細密に描かれており、そういう意味で大人の鑑賞にも耐え得るレベルを達成しているように思う。
映画の出来は寡聞にして知らないが、この小説そのものの出来は悪くない。
評価は☆☆。けっこう楽しめる。
冬の長い週末の夜を楽しく過ごせる本。
冬の長い週末の夜を楽しく過ごせる本。
ついでながら、現在は、抑止力としての核はほとんどSLBM(戦略原潜の核ミサイル)となっており、戦術レベルといえども爆撃機が核装備して飛ぶことはない。
であるから、本書の設定のように、米軍機がたとえ示威行為としても、核装備したまま北朝鮮上空を飛行するようなケースはないといえる。
しかし、だからといって、この小説の出来が稚拙だという話にはならないように思う。
小説は、しょせんフィクションであり、つまりは嘘である。どれだけ面白い嘘がつけるかの勝負である。
エンターテイメントとして「もし○○だったら。。。」という設定はおかしなものではない。
そういう「嘘」を楽しむ心の余裕は欲しいもんですなあ。
であるから、本書の設定のように、米軍機がたとえ示威行為としても、核装備したまま北朝鮮上空を飛行するようなケースはないといえる。
しかし、だからといって、この小説の出来が稚拙だという話にはならないように思う。
小説は、しょせんフィクションであり、つまりは嘘である。どれだけ面白い嘘がつけるかの勝負である。
エンターテイメントとして「もし○○だったら。。。」という設定はおかしなものではない。
そういう「嘘」を楽しむ心の余裕は欲しいもんですなあ。
もちろん、政治家が嘘ばかりなのは、そりゃいけないことですけれども。小説なんだからねえ。