ハズレ馬券の言いわけ

自信たっぷりに「総裁は石破さん」と賭けた私です。
結果は、あえなく討死（泣）
まあ、安倍さんなら、仕方がないか。
期せずして「再チャレンジ」の人、有言実行となりました（笑）。今度こそ、ぜひとも頑張ってもらいたいものです。

少々「負け惜しみ」を。
石破さんの地方票得票トップは、まさに読み通り。
地道な地方行脚と、メディアでの空中戦、双方がうまく噛み合って、まさに理想的な展開となりました。
ここまでは、石破陣営さすがの戦略であります。

ところが、国会議員票がいけなかった。
麻生派が安倍さん支持なのは予想通り。いち早く「安倍支持」を打ち出して、石原陣営へ先制攻撃、かえす刀で石破さんの離党歴も切った。あっぱれ一番乗りの手柄、これで安倍さん陣営の士気は大いにあがったわけで、さすが麻生さん、練達の技の冴えでした。ま、この人は平成の本田忠勝というべきか、とにかく強い。
しかし、ここまでは想定通り。

で、「平成の明智光秀」石原氏の票だが、こいつが雪崩をうって安倍さんへ。石破さんは長老連中に評判が悪い。平気で長老批判をするから（苦笑）これは、まあ順当なので、とにかく我慢の一手。

意外だったのが町村派。ご存じ、派閥を割っての分裂選挙となり、派閥の領袖の町村さんは早々にギブアップ。そういう意味では、あっさり安倍さんに鞍替えできまい、と思っていたのだが、あれよあれよと安倍さんに流れた。
一方、地元長州の分裂選挙となった林さん一派も、最後は安倍さんでまとまった。
なんだかんだいっても、派閥と地縁は強かった、ということである。
もちろん、地方票で圧倒すれば、ある程度は崩れるだろうと思っていたが、まったく届かなかった。

先の統一地方選で自民党は圧勝しており、地元の県連が国会議員の集票エンジンであることを考えると、選挙も近く、地元の意向を無視できないと読んだのですが、、、実際は、地元と国会議員が見事に分裂してしまった。

まあ、つまり「平成の小早川秀秋」が町村派で、林さん一派が朽木脇坂あたり、、、という見立てです（笑）
口惜しさアリアリ、ですなあ。

とはいえ、安倍さんの選挙参謀、菅義偉さんの手腕は見事の一言。その菅さんをして「これからは石破さんと協力体制を」と言わせたのだから、石破さんとしては敗れたけれども大いに名を上げた。
特に、地方票で圧勝したことは大きく、「次」への展望が開けたことはよしとすべきでしょう。

心配なのは、分裂投票になった自民党県連の場合で、しこりが残らなければいいと思いますが。
実は「当分、選挙はない」という観測が永田町では強いので、その影響もあるのでしょうか。
このままでは民主消滅、したがって、何が何でも解散しないだろうという読み。
輿石幹事長の続投で、いよいよその路線も現実味が出てきましたからね。

とにかく、安倍さん再登板は、石破氏支持者にも、まあ納得はできるところ。
もともと、そんなに毛色が違うわけじゃなし、仲は良いほうでしたからね。
いち早く「挙党一致」体制をつくって、少しはまともな政治になるように、頑張ってもらいたいものです。