Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

平成25年新春放談

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

さて、新春放談でございます。
なんといっても、今年は政権交代した安倍政権の手腕、ことに経済の立て直しが問われることになるでしょう。
7月には参院選があります。
となると、アベノミクスの先行きがどうなるか?です。

国土強靭化で公共工事を行い、併せて日銀に圧力をかけて金融緩和してデフレ脱却を目指す、というのがアベノミクスの中身でしょう。
問題は、その財源です。
日銀の金融緩和ですが、さすがに国債の直接割り当てはできないでしょう。それをやると、国債が暴落する危険があるからです。
昨年の国債の国内消化率は91%まで落ちました。今年は、いよいよ80%台に突入するかもしれない。
つまり、さすがの日本国民も、大量の国債を買い続けられなくなってきています。
日銀の直接割り当てをやれば、10%超になった海外勢が売ってくる可能性が大で、そうなれば債務残高1000兆円の我が政府はまさに首が回らなくなります。
で、安倍さんとしては、なんとか「利上げはしなくても、財源は確保する」=「国内だけで国債の増発分を消化する」ことを考えなくてはいけません。
となれば、これはもう、貿易収支を黒字化するほかないでしょう。
経常収支では、大黒字なので(日本は世界最大の債権国ですから)多少の貿易収支における貿易赤字は日本では心配ないのですが、なぜか日本国内は経常収支を貿易収支だけで見る傾向があります。
もともと貧乏だったので、不労所得に目がいかないのですね。
ですから、安心して国債を買ってもらうためには、貿易収支を黒字化する。
となると、短期的には原発を再稼働するしか手がありません。

しかし、これを早くやりますと、参院選で負ける可能性がある。よって、再稼働の判断は「7月まで据え置く」ことになります。
「再稼働原発」を掲げて参院で大勝できないと、自民党も見切っているでしょう。

よって、当面はちまちまと、補正の補正やら短期的な予算をくっつけて、なんとか7月までしのぐことになります。
市場は、今はアベノミクスをはやしていますが、そのうち、しばらくは動けないことに気が付くでしょう。
そうなれば、失望感で逆に振れることになります。
それがいつになるか?
あと半年引っ張れれば安倍さんの勝ちですし、そこまで持たなければ安倍さんは再び参院選の悪夢となります。

民主党は、今年で終わるでしょう(笑)ほかにありませんね。

次の選挙ですが、自民党に対抗可能な第三極は、維新とみんなの党しかありません。
ですから、橋本さんは、あらためてみんなと組みたい。
ところが、そうなると、石原さんがウンと言わない。
石原さんと離婚したいが、未来の嘉田さんが離婚して「野合」批判を受けたばかり。
ここで自分も離婚となれば「しょせん第三極は離婚野郎ばっかり」と言われます。
みんなの党と縁組したいが、うかつに石原さんを切れない。困ったもんだ、と思っているはずです。
このあたり、春までに結論が出さなきゃまずいでしょうから、橋本さんも苦しいところでしょう。

さて、経済ですが、デフレ不況脱出は、2%は厳しい水準だと思います。
そこまで行くと、利上げになります。
すると、政府の税収が増える以前に、利払いが先行して増えるから、、、アウトでしょう。
いろいろ考えると、今の政府に選択肢は少ないですね。

アメリカは「財政の崖」をギリギリ回避しましたが、オバマ路線で政府赤字はさらに増えます。
すると、債務上限の問題がやってくる。追いかけっこです。
ただし、シェールガスのおかげで、エネルギー問題が解決したので、ドルは強い要素がある。
最大の天然ガス輸入国が消えたわけで、天然ガス相場も崩れます。
GE会長が「経済性から考えても、原発に未来がない」と撤退を表明したのも当然です。
今やガスタービンのほうが安いです。
日本の場合は、原発が一番安いのですが、天然ガス調達価格が原発有利になるように設定されているからで、世界一高い天然ガス価格が問題になるのは今後のはずです。
天然ガスを使うなら、尖閣がとても重要ですが、原発シフトを進めるのであれば、尖閣支那に進呈したほうが、経済関係が良化しますので有利になります。
国益=カネ(経済)であれば、そのように判断したほうが合理的です。このあたりの国益と行動のズレも、徐々に問題化するでしょうが、しばらくは冷却して落ち着いたふりをする、という原発と同じ手法で乗り切れるか(苦笑)

ユーロは分裂の危機。誰だ、これからは国家を超えた連合の時代だ、なんて言ったやつ。責任者でてこい(笑)
これもダメ。

で、当然ですが、一番ダメなのは、アメリカと欧州を相手に商売していた支那というわけで、これも厳しい。
へたをすると、中共が崩れるくらいのインパクトがあります。支那において、金の切れ目は縁の切れ目。それは、政府でも例外ではないので。
韓国も同様。大統領を女性に変えても、お得意先の景気がよくなるわけではないですから。

あと、今年注意なのは、やはり天災でしょう。
地震ですが、また来る可能性があると思います。東日本で、なぜか折れなかったプレートが残っています。
まだまだ油断なりません。

てなわけで。
まさに一寸先は闇なのですが、各自、なんとか生き延びるほかございません。
無病息災のありがたさを、改めて考えている次第です。