Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

判定勝ちを狙おう

尖閣周辺で、中共海軍のフリゲート自衛隊護衛艦にレーダー照射を行っていたことが明らかになった。
レーダー照射は、射撃の事前準備であり、次の段階は発砲である。
当然、日本は外交ルートで抗議したが、中共は「調査する」と回答しただけ、だそうである。

さて、これをどう考えればいいだろうか。
領土をめぐって、双方もう降りられないチキンレース、、、という見方が多いのではないか。
しかし、私は、これは中共の自爆レースとみる。

現代の武力衝突は、通信衛星やらネットやらの発達によって、すでに秘密裏に生起するものではない。
いわば、衆人環視環境で起こるのである。
となれば、簡単にいって「先に手を出したほうが負け」である。

中共は、なんとしても日本に先に手を出させたい。
そうして「武力侵略だ」と言い立て、自衛のためと称して人民解放軍を投入する。
中共は、日本は実際には戦争できないと見切っているから、とにかく限定的な武力衝突にして米国をなだめ、その間に領土を確保する。これが基本である。
とすると、レーダー照射もその一環だろうか。

レーダー照射は、我が国領海ではなく、公海上で行われた。
これは、異例である。
領海内であれば(仮に、中共の主張する領海であろうとも)自衛の行為と言える。
しかし、公海上で照準が認められる事態と言えば、戦争しかない。
しかるに、中共は、日本に対して宣戦布告していない。
かりに、これで発砲すれば、中共国際法上の立場はゼロである。
とてもまずいし、言い訳もできないので「調査する」と逃げるしかなかった。

日本としては、このまま先に中共が手を出せばチャンスである。

どちらが度胸(笑)があるか、をきそうチキンレースではない。
暴発したほうが負け、の自爆レースなのである。

今のところ、我が国はうまく自制している、と思う。
やるもんだねえ。

何かと話題の柔道みたいな話であるが(苦笑)国際大会で、なかなか一本はとれないものである。
機会をとらえて、優勢を確保して、あとは時間切れで判定勝ちを狙う。
そうしたほうが、勝率が高いのである。

なかなか巧みな試合運びだ。

できれば、竹島も、なんとか機会を見つけて、ポイント取りたいもんですがねえ。