Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ねじれ解消

2013年参議院選は、与党の圧勝という結果になりました。

これで、ようやく「ねじれ」解消。

国会で、お互いに対立しあっているだけでは、何も進まないのですが、しかし「ねじれ」ていると、衆議院で単独可決するほかない。そうすると「強行採決」だと叩かれます。
野党は、へたに妥協すれば「ブレた」となり、次の選挙で洗礼がまっているので、簡単に妥協できません。
早い話が「ねじれ」ている限り、政治がなかなかすすまないのです。

私は、これは明確な日本国憲法の「バグ」だと思います。
参議院の権力が強すぎて、事実上、衆参両院で多数を制さない限り、政策実行はできないし、参議院の選挙は3年ごとの半数改選ですので、一度多数を失うと、その間に解散総選挙をやっても事態が解消できない。
せいぜい可能なのは、かつて小泉さんがやったように「衆議院を解散して、世論を問う」という(いさかか無理な)戦法しかなく、それとても、万能とはいえない。

ムリもないわけで、今の憲法は、進駐軍と一緒にやってきたシロタ女史が1週間で書き上げたのですから、それは細かいところまで、配慮ができなかったとしても仕方がありません。

そういえば「もう1回読み直してみよう日本国憲法」みたいな本があるそうですが、あれの英語版をどこか出版しないもんですかね?そうすりゃ、日本文よりも分かりやすいし(もともと英文なので)英語の勉強にもなりますよ。一石二鳥のアイディアです。

私は、改憲が必要不可欠という立場ではないですが、やれるものなら、やったほうが良いと思います。
両院制の在り方も、独裁を避けるのはもちろんですが、一方で「ねじれ」解消を考慮に入れた条項も必要だと思います。
たとえば、参議院にも解散可能な条項を付けるとかね(参院単独での解散を禁じるが、衆院との同時に限り解散を認める、など)

ゆっくり議論をやるのがいいんでしょうが、今の日本人は、基本的にみんな「原理主義」になっちゃいました。そもそも、相手の主張を聞いたら負けだという戦いの中で、議論もくそもないでしょう。
かくて、国会は空転しっぱなし。

まあ、これで3年間は政権が持つでしょうから、経済再生とともに、なんとか改憲の道筋をつけるべきじゃないかと思います。

私は、憲法なんぞ「鍋釜と同じ」だと思っています。
つまり、使えるか使えないか、です。
使えないなら、さっさと新しいのに変えるなり、砥ぎに出すなりするべきでしょう。
道具(憲法)を使う人間(国民)が主人公であるべきなのに、道具(憲法)のせいで人間(国民)が不便を耐えなきゃならんなんて、本末転倒もいいところ、ですわなー。