Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

たぶん同じ境遇

私は、かつてはバリバリの「犬派」でありました。
子どものじぶん、雑種を飼っておりましたが、こいつが実に賢い犬で。
東京の大学に受かったのですが、犬を置いていくのだけが心残りでした。

ところが。
ひょんなことから、猫を飼うことになり。
まあ、とにかく「行き倒れ」ですので、仕方がありません。

ずいぶん犬とは勝手が違う生き物で、とまどいましたが。
ところが、これが一緒にくらすようになると、犬に負けず劣らず賢い生き物であることがわかりました。
何しろ、家のドアを勝手に開けて回るのであります(苦笑)

犬は、芸を覚えます。
猫は、まあ覚えません。しかし、教えてやらなくても、ドアを開けるのであります。
犬は、同じことをさせようとすれば、芸として「仕込む」しかないでしょう。
これは、アタマの良し悪しでなく、アタマの使い方の違いだと思い至った次第。

で、今やすっかり猫派に転向し(苦笑)近所の猫にすら挨拶をするのであります。
猫もわかっているらしく、こちらが猫好きだと、返礼してくれる場合もあるんですね。

まあ、それはさておき。

犬も猫も、同じ地球の上におり、同じように食事をいただいて生きております。
「食わねばならぬ」その一点で、彼らと我らはつながっております。
生き物という尊厳と悲しさは、そこにまさに根ざします。

生きたまま、焼き殺すなど、言語道断ですね。
動物愛護とか説教するものではありませんが、食わねばならぬ境遇を思いやれないのは、相手が犬猫だろうが人間だろうが同じですよ。
そこに思い至らぬ人物は、放っておけば、必ずや、次は人に向かうようになると危惧します。

猫の首を切った男が、殺人鬼になったのは、理由がないことではありません。

さて。
今日も家に帰って、乏しい家計を愛猫と分け合うことにしましょうかね。