Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

消耗戦

にわかに噂されはじめた年内解散ですが、どうなんでしょうか?
私は、官邸サイドの消耗作戦かと思います。

前回の衆院選は大勝。で、次は正直なところ、自民党にとっては「守る戦い」になります。
議席をいかに減らさず戦うか?これがテーマです。

そう見れば、消費増税の影響が大きく、再増税となれば、相当の苦戦になります。
おまけに、内閣改造は明らかに失敗。
拉致問題も進展なし。
アベノミクスは、第二の黒田砲がさく裂しましたが、これも来年明けには効果が切れる。
であれば、ここは増税を見送って選挙、というストーリーのようです。
基本的に「3党合意」でスタートした消費増税ですが、選挙になれば、3党とも頬かむりするしかないでしょう。不利ですからね。

しかし、これは私は消耗を誘うための官邸側の陽動作戦だと見ます。
一番大きいのは、実は内閣改造失敗の「任命責任」だと思うのです。
安倍さんは、これで前回は退陣しています。トラウマがあるんでしょう。

しかし、来年4月には統一地方選があります。
国会議員は、実は自前の部隊などは、微々たるものです。
主力は、県連が組織する部隊で、つまりは市議や県議の組織が支えて国会議員を送り出す(もちろん、かわりに交付金を持ってくる)ことになっております。

県議、市議、あるいは首長などにしてみれば、もう足元の選挙態勢を抱えています。
こんなときに、他人の選挙の手伝いなんぞ、しておられません。
まずは、自分が当選しなきゃ、です。

なので、実際には解散はないだろう、と思うのです。

それでも、解散風を吹かすことには意味があります。
民主の候補は、必然的に新人さんが多い。
彼らは、解散風が吹いてきたら、準備をしなくてはいけない。
事務所を構えて、人も準備して、、、早い話が、金がかかります。
準備=カネ、なんです。
カネだけ使って、実際に選挙がなければどうなるか?
もちろん、消耗するわけですよ。
いろいろ、無駄に終わるわけですからね。

というわけで。
官邸が、これ以上、組閣問題をつつくとほんとにやっちゃうぞの脅しを含みつつ、実は不慣れな新人の体力を削ぎ落として、来年を盤石にするための陽動作戦ではないかな、と。

困るのは、相手の民主党が、ド素人揃いだってことです。
モノには限度を知らん連中だから、下手をすると、自爆をしかねない。
勝てもしない選挙をあおる馬鹿ばかり、ということもあるわけです。

前々回の民主党の勝利も、その前の統一地方選に勝ったのが勝因なんですよ。
国会で火遊びするよりも、地方選を頑張れば次もあるのに、ねえ。。。