Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

河野、石破は武家の次男坊だ論

今回の自民党総裁選を見て、思いついた。

石破もそうですが、河野も、「昔の武家の次男坊」みたいなもの。
武家の継承権は長男(岸田)にあり、次男(河野)にはないのである。
しかし、万が一、お家が断絶するほどの一大事が起これば、スペアとして機能する。つまり、自民党が下野するかもしれないほどの危機状況に陥る場合には「河野か、野党か」という選択肢として生きてくる。人気はあるが議員の支持がない存在というのは、そういうもの。
今回も、コロナが収束せず、ますます政権の失政が叫ばれて自民党が大批判を浴び続けていたら、河野の芽はあったはずだ。
「河野か、野党か」という選択肢を示すことは、追い込まれた自民党にとって有効である。

しかし、コロナが収束しつつあり、総裁選の注目で支持率も上がり、野党も相変わらずの体たらくであれば、もはや有事でない。平時の対応ならば、岸田長男で良いということ。
河野は、ハンコをあっという間に廃止したり、抵抗する官僚も怒鳴りつけたり、改革者であるから、河野を使うときは「返り血」も覚悟しないといけない。
議員にとっては、自分を支えてくれる業界関係にどんな刃が飛んでくるかわからないから、こわいわけだ。
それでも落選するよりはいいから、追い込まれたら河野を使うが、そうでないときに、そんな人物を用いる危険を犯す必要がないので。

今後、自民党が激しくマズイ状況にならない限り、河野に出番はないだろう。
昔の武家の次男坊と同じ、ずっと部屋住みのままで耐えて生きていかねばならない。
実は、今までの石破もそうだった。

それでも、屋敷には置いておく。
万が一のために、無駄飯を食わせるのも武家である。(もちろん、そのメシは冷や飯ではあるけどね)