どうしても必要になって、2穴パンチを買った。
来年の自治体相手の仕事で、入札参加するのに、今どき珍しいフラットファイルを作らなければならないからである。
フラットファイルというのは、2穴パンチで書類に穴を開けて綴じ込むタイプのファイルである。
若い頃はさんざんお世話になったのだが、最近はほぼネットですべての書類関係が済んでしまうから、すっかりご無沙汰である。
役所では、まだこの形式が生きているんですね。
A4の書類にパンチ穴を開けて綴じ込む作業をしていると、むやみに懐かしくなってしまう。
2穴パンチはいまや100円ショップでも買えるシロモノで、私も近所のダイソーで調達した。
めったに使うものじゃないし、充分に間に合う。
昨日ですが、どこかの病院がコンピュータウィルスにやられて、すべての治療がストップしたというニュースがあった。
おそらく、どこかの添付ファイルで送りつけられたものであろうが、この手の脅威はコンピュータを使う限り無くならない。コンピュータではなくて、人間を騙すからである。いかにもそれらしい名前のファイルを人に実行させる。
コロナ対応で、役所でいまだにファクスを使っているというので、非効率だと問題になったことがあった。たしかに非効率であるが、ファクスはウィルスにやられる可能性はゼロである。
いまだに多くの飲食店、仲買、工場でもファクスが使われていますが、原始的なかわりに「ほぼ止まらず動く」ことがある。プロで大事なのは「いつでも動く」信頼性だから、どんなに効率が良かろうが、いつ止まるかわからないシロモノはなかなか導入されない。汎用性にかけるワークステーションがいまだに使われたり、銀行の演算システムがいまだにCOBOLで書かれていたりする(すでに30年前だ!)のは、そのせいである。
そう考えると、この昔懐かしい2穴パンチも、まだまだ生き残るのかも?しれませんねえ。。。